バドミントン中に転倒し、膝を受傷

2週間前、体育のバドミントンでシャトルを取ろうとして、バランスを崩し膝を床に軽くついてしまった時、激痛が走り、そこから膝が痛みでほぼ曲げられない状態になってしまった。

その子の学校は駅から15分くらい歩かないといけない為、学校も休まざるを得なく、そこで、なんとかしてほしいと治療院を検索して当院にたどり着いたそうです。来院時、足を引きずるように入ってこられ、椅子に座るのも辛そうにしていました。問診をしていくと、膝をぶつける前に「ある既往歴」があることが分かりました。

 

小学5年生から7年間続くオスグッド

皆さんは、オスグッドというと、どんな子がなりやすいと思いますか?

① 10~15歳くらいの成長期の子ども

② 男性に多い

③ スポーツを激しくしている子がなる

そんなイメージが強いかな?と思います。

しかし、この患者さんは女性です。受験を控えた高校3年生。発端はなんと7年前・・・スポーツ等は特にしておらず、運動は体育の授業くらい。急に膝が痛くなり、整形外科に行くと、『成長痛ですね』と湿布のみの処方。最近は、痛みがあまり無く小康状態だったそうなのですが、2週間前の転倒で、悪化してしまい歩行も困難な状態に・・・

※現在の症状は、打撲の影響もあると思われ、当時からのオスグッドとは痛み方が違います。

所見

  • 脛骨粗面の圧痛が強く、膝のわずかな屈曲でも痛みが出る
  • 膝周囲に若干の腫れが見られる
  • 長年、膝を庇って生活していたため、身体の歪みがかなりある

1度目の治療後、徒歩で通学可能になった

身体の歪みにより患側への負担が大きくなると、患部の治癒の妨げになる為、まずは長年、膝を庇って歪んでしまった骨盤や足首からの治療。

そして、患部には特殊治療器による治療。すると、始めは痛みで曲げられなかった膝が最大屈曲まで可能に。圧痛も少しあるが、治療前より大分良くなったとのこと。

現在、3回目の治療を終えて

転倒前までの膝の状態に大分近づいてきた

まずは転倒前の状態まで戻り、7年間、我慢し続けた膝の痛みの治療に専念していきたいですね。来年は大学受験を控える3年生ですから、元気に受験挑めるようしっかり治療していきたいと思います。

【参考】その他膝の痛みに関する症例はコチラ