ぎっくり腰(急性腰痛)

ぎっくり腰という言葉をおそらく聞いたことがあるかと思います。しかし、ぎっくり腰という病名はなく急性腰痛・腰部捻挫などという症状名が本来の病名です。実は、私も若かりし頃(この業界に入る前)初めてぎっくり腰になり何とか頑張って病院に行ったところ「ぎっくり腰なんていう病名はないんだよ」と何故かお医者さんに怒られた記憶があります。また、ぎっくり腰には特に定義はありません。ですので何がぎっくり腰で何がぎっくり腰でないかの判断は難しいところです。ご自身で「これは辛い・・・歩けない・・・」というレベルの腰痛はぎっくり腰という解釈で良いかもしれません。

症状

ぎっくり腰に定義はありませんが、よくある症状を痛みの辛い順に上から並べてみます。

  • 立つことも出来ない、寝たきりでトイレに行くのも辛い
  • 立てるけど歩くのがしんどい
  • 座ると猛烈に痛い
  • 前かがみになると腰が抜けそうになる
  • 腰を後ろに反らせない
  • 靴下や靴を履くのが辛い

また、症状が重いぎっくり腰の場合、一時的に坐骨神経痛様な痛みや痺れを伴う事もよくあります。ぎっくり腰の際に良く出現する神経痛の部位として

  • お尻(臀部)
  • 股関節・鼠径部(そけいぶ)
  • 後ろのもも(ハムストリング)
  • ふくらはぎ

中でも股関節(そけい部)に痛みを生じるケースでは、何でこんなところが・・・?と動揺してしまい少し焦ってしまう方も少なくありませんがきちんと早期に治療すれば心配はしなくて良い症状です。

好発年齢

様々なことが言われていますが実際に当院では、20代から60代の男性に多いと感じます。女性ももちろんいらっしゃいますが女性では30代から50代くらいに多いように感じます。最近では、小学生でもギックリ腰になる子供がいるそうです。身体測定で以前使われていた立位体前屈も今はやらない学校が多いとか!?測定中に腰を痛めるからだとか・・・

原因

ぎっくり腰になる原因は様々でが挙げるとすると

  • 急に重たいものを持った時
  • 朝起きる際
  • 長時間座っていたあと
  • 急に捻った際
  • 物を取ろうとした際
  • 季節の変わり目の気温・気圧の変化による体の変化
  • 冷たい食べ物・飲み物ばかり飲食している

などなどでしょうか。重たいものを持ったからと言ってギックリ腰にはなりません。むしろふと何かを取る際に痛める方が多いです。では、なぜ大した動きをしていないのにぎっくり腰になるのでしょうか?ここが大切です。日頃からストレスが掛かっている部位は疲労物質が蓄積されています。疲労物質が蓄積されてくると徐々に痛みの閾値(痛みや感覚のレベルです)が下がってきます。閾値が下がった状態では、いつでも痛みを感じてもおかしくない状態。つまりちょっとしたことで痛みを生じてもおかしくない状態であるという事です。お身体に違和感や疲労を感じたままの状態ではもちろんの事、日頃から毎日使っているお身体です。何もケアをしていないお身体はいつぎっくり腰になっても驚く事ではないのです。「急に痛くなった」とよく伺いますが、これまでの蓄積が原因でちょっとした動きや外力で痛みが出ただけという事になります。また、冷たい食べ物飲み物ばかり飲食していると内臓が冷えてしまい、腰を支えている大事な腸腰筋(大腰筋・腸骨筋)が硬くなる緊張してしまう事も挙げられます。腸腰筋が硬い・緊張している状態で長時間のデスクワークをしている方は特に注意です。起き上がる・立ち上がる際に腰を痛めてしまうケースがよくあるのはこの為かもしれません。

痛みを引き起こしている原因

腰痛の原因は8割不明と言われておりますが、実際に痛みを引き起こしている原因として下記が挙げられます

  • 筋肉の過緊張:脊柱起立筋、腰方形筋、大腰筋、腸骨筋、中殿筋、小殿筋など
  • トリガーポイント:筋肉の中に潜在していた硬結が活動性に変わってしまう
  • 筋膜の逸脱:筋肉を覆っている筋膜の走行がよれてしまう
  • 筋筋膜の炎症:老廃物の蓄積により、痛み物質が発痛
  • 関節の機能異常:仙腸関節、腰仙関節、椎間関節
  • 殿筋の挫傷:とても稀なケースですが先日よくよく検査をしていくとお尻の筋肉の怪我でした。症状はぎっくり腰とそっくりな事に驚きました。

ぎっくり腰は安静にする!?

病院や整形外科では、「安静にしてください」と言われることが多いかと思います。もちろん動けない体を無理に動かすことはしなくて良いとは思いますが、日本よりも進んでいると言われている欧米では安静を重視していません。また、最近の日本の腰痛診療ガイドラインでも腰痛の8割以上は原因を特定しないことや、急性腰痛(ぎっくり腰)は安静よりもむしろ日常生活の活動を維持したほうが早期に回復するとされています。安静にしている期間が長ければ長い程、中期的に予後は良くない事が予想されます。人間は動かなければいけない生物です。動かない事により筋肉・関節の拘縮、血流不良を生じ二次的に様々な症状が出てくることもしばしあります。

冷やすの?温めるの?

ぎっくり腰や腰痛になると冷やした方が良いのか?温めた方が良いのか?と当院でもよく質問されますし、皆さんお悩みの所かと思います。ぎっくり腰だけでなく足首の捻挫やその他のお怪我でも当院では過度なアイシングは推奨していません。つまり、「冷やし過ぎてはいけない」急性期を過ぎた時期からもしくは炎症がない状態であれば「どんどん温める事」で身体は自然治癒力=治す力がどんどん強くなります。明らかな熱感・炎症がある場合では、受傷後真もなければ「10分のアイシング・15分空けてまた10分のアイシングを3セット位まで十分だと考えます。冷やし過ぎてしまう事で良い組織まで冷えてしまい自然治癒力が低下してしまうのです。

癖になる?何度も繰り返す?

ぎっくり腰は癖になる?」とこれもよく質問されますが癖にはなりません。それはしっかりと腰痛が治っていないか?腰痛になった原因であろう日常生活を変えていないかのどちらかであると考えられます。ぎっくり腰になり注射をして痛みがなくなったとしても根本的な改善にはなりません。毎日毎日ぎっくり腰になりやすいような姿勢をしていればまた再発するのは当たり前です。風邪の特効薬がないのと同じです。風邪をひき処方されるお薬は、風邪を治す薬ではありません。咳を抑える・熱を抑える事で楽になる。そしてその間に自己免疫力で風邪は治るんですよ。先日も医師の方が咳を治す薬はないと学会で聞いてびっくりしたと仰っていました。お医者さんや薬剤師さんこそ薬を飲まない!。なんて有名はお話ですよね。

一般的な検査と治療(医療機関での治療)

  • レントゲン:レントゲンでは、ぎっくり腰の原因が見つからない事が殆どです。
  • 投薬療法(鎮痛剤・湿布・注射)【参考】ロキソニンは腰痛には効かない!? ・リリカカプセルの副作用
  • 物理療法 ・低周波治療器・干渉波・牽引機・マイクロ波・レーザーなど
  • 運動療法 ・ストレッチ ・マッサージ療法 ・リハビリなど

当院での検査と治療

【評価が最重要】

  1. 姿勢の評価と施術
  2. 筋肉・関節の評価と施術
  3. トリガーポイントの評価と施術
  4. 交感神経の評価と施術

主にこの4点をしっかりと施術を継続しても改善が見られない際は、医療機関や整形外科での精密検査をおすすめします。当院でも尊敬するDC(ドクターカイロ:欧米では医師と同じ)また慢性痛をしっかり診てくれるお医者さんもまずは、この筋肉による原因が90%だとおっしゃっています。筋肉といってもただマッサージすれば良いという事ではありません。治療とマッサージでは、中身が全く違うので皆さんも勘違いしないでくださいね。また、ぎっくり腰では、仙腸関節・腰仙関節・椎間関節の評価も大事です。関節の機能異常(ロッキング)が問題で過緊張を引き起こしているケースは否定できません。

1~2 姿勢不良による筋肉・関節への影響

まずは、なんと言っても日頃の姿勢でしょう。筋肉と言っても腰を診るだけではありません。首に原因がある場合もあれば、お腹・太ももに原因があるかもしれません。慢性的な症状であれば、骨盤の歪みや頭蓋骨の歪みにより、呼吸がしっかり出来ていないかもしれません。呼吸を改善することは、慢性的な症状の方にはとても重要です。呼吸の改善なくして改善はしないかもしれないくらいです。かつて、野口英世先生も『すべての病は、酸素不足』と遠い昔から唱えています。酸素がしっかり吸えていなければ全身に血液がしっかりと十分に行きわたらないと思って下さい。当院では、身体のバランスをしっかりとチェックし筋肉と関節の不具合による影響を探していきます。治療方法は、姿勢の不良は、KYテクニック。関節による影響は、カイロプラクティック。また内臓・頭蓋骨調整・トリガーポイント治療が主になってきます。

【参考】姿勢を正す本当の理由

3 トリガーポイント(筋肉の評価)

小殿筋トリガーポイント

トリガーポイントとは、圧に対する感度が局所的に高い、過刺激性のポイントで、身体の他の部位に症状(通常は疼痛)を引き起こします。トリガーポイントは、筋肉、筋膜、骨膜、靭帯、皮膚などの身体の軟部組織に存在することが多いと言われています。一般的には、潜在性と活動性のトリガーポイントに分類され、潜在性は、圧迫されない限り局所的な痛みや関連痛を引き起こさないのに対し、活動性トリガーポイントは圧迫されなくても局所的な痛みや関連痛を引き起こします。どこも痛くなくても潜在性トリガーポイントがある場合が殆どですので活動性に変わらない様に日常的に身体のケアをしていく事をお勧めします。

お身体の痛みにトリガーポイントの評価は欠かせません。

4 交感神経の評価と施術

長く患てっいる、痛みや痺れに悩まされている事によってもストレスとなり自律神経が乱れてしまいます。自律神経の調整をするだけでも身体の反応は変化してきます。痛みがない姿勢はないとレベルのぎっくり腰の方にはまず、自律神経を調整をする事が多いですが、やはり身体全体の緊張が緩和すると痛みが和らぎ少し動けるようになることも多いです。

当院で行う治療方法

上記の評価をもとに施術をしていきます。その評価があって様々な手技療法が生きてきます。適切な場所に適切な刺激を送る。これがシンプルに一番の治療法ですが、適切な場所へ適切な刺激が一番難しいところでもあります。

  1. 手技療法:これが一番のメインとなります。『痛いところに原因はない』痛い部位は、症状であって原因ではありません。当院では、筋膜リリース・仙腸関節療法・トリガーポイント・カイロプラクティック・KYテクニックその他の治療法をその症状に合わせて施術してきます。
  2. 電気療法:関東には当院にしか存在しない(あの日本人テニスプレーヤーが所持)定電流治療器。日本人MLB選手やオリンピック選手も使用する立体動態波、超音波治療器、高電圧治療器を使用します。

数ある治療法を学んできましたし、学び続けている中で一人一人に最良なものを選んで施術いたします。

① カイロとは?

カイロプラクティック(Chiropractic)の「Chiro」は手を、「Practic」は技を意味するギリシャ語を発祥とするように、主に手を用い、主に頸椎~背骨~仙腸関節を矯正することにより身体の不調を改善する手技療法です。
※本来、人間には必ず自己治癒能力が備わっています。

現代の食生活、日常の姿勢から背骨の歪み、神経の不活性化がおき、自己治癒能力が低下しがちです。それを高めてくれるのが、カイロプラクティックによる関節への治療です。

② 仙腸関節療法とは?

ぎっくり腰の場合、仙腸関節と腰仙関節(腰椎5番と仙骨)、椎間関節の評価と治療は欠かせません。当院ではカイロプラクティックと独自の仙腸関節(※)調整の良いところを取り入れて患者さんに合った治療方法を選択していきます。

※仙腸関節は、不動の関節と言われておりましたが、実は2~3mm程動く関節であり、非常に繊細かつ身体への影響力は、非常に大きい身体の土台を支えている重要な関節です。 左右の関節の機能異常、ロッキングなどにより様々な不調をきたし、この関節を治療することで関所が開くように血液の流れにも大きな影響を及ぼします。腰痛、神経痛だけでなく、手足のむくみやお腹の張り、首の痛み動きなどにも効果があり、まだまだ解明されていないこともたくさんありますが、魅惑の関節といえるでしょう。

様々な痛みを長く患い、改善されない方は、AKA骨盤調整・カイロを受けてみると何か改善が見られるかもしれません。

③ KEN YAMAMOTO テクニックとは?

KEN YAMAMOTO テクニックは、医学の先進国である欧米では、医師たちにも認められている「解剖学・運動学的に根拠のある」治療法です。「肩がこるから肩を治療・揉むのではなく」解剖学的にその原因となる箇所を治療していきます。今後日本でも医師たちに認められる日もそう遠くない。そう思っています

④ 筋膜リリース

【参考】筋膜リリースとは?こちらをご覧ください。

⑤ トリガーポイント

上記に記載してありますように痛みにトリガーポイントの評価と施術は欠かせません。

予防と対策

・日頃から疲労を溜めない事

自動車ですら車検があります。人間の体こそ疲労が溜まらない様に入浴、マッサージ、ストレッチまたは、我々身体のプロにお任せください。何もお手入れしない1年、5年、10年と月に1回お手入れしている身体では間違いなく違います。

・毎日、入浴をしましょう

日頃の疲労やストレスを溜めない事が重要です。そして身体を芯まで温める事は絶対に欠かせません。

・同じ姿勢を続けない事

これを止めない限り腰痛はなくならないもしくは再発を予防する事は出来ないかもしれません。ぎっくり腰は癖にはなりません。原因となる日常生活を改善していく事が重要です。

【参考】姿勢を正すメリット!

・暴飲暴食をせず、バランスの良い食事

我々の身体を創っているのは、60兆個の細胞です。この細胞を1個ずつ元気にしておくにはやはり『バランスの良い食事と水分摂取』です。すぐに効果を求めるのではなく、日頃から10年先を見越して継続していきましょう。

腰が痛くなってしまったら・・・

1 無理はせず、早めに受診と治療をお勧めいたします。その後、坐骨神経痛に発展してしまうケースはよくございます。

2 寝たきりや安静にしすぎる事はお勧めいたしません。なるべく動ける範囲で動いて過ごしましょう。

3 椅子から立ち上がる際に腰が痛い方は、真上(頭が天井に引かれる)方向に立ち上がるようにしてください。

4 ソファーなど柔らかい椅子に座るのはやめましょう。

5 同じ姿勢でずっといるのは避けましょう。

6 アルコール・炭水化物を避けましょう。早く治したいと本気で思っている方は必ず実践してください。

7 冷やすの?温めるの?これはお身体を診てみないと判断がつかないです。わからない時はどちらもあえてしない事をお勧めします。

症例と口コミ

開院5年で200件を越える口コミを頂いてきました。ご参考までにのぞいてみてください。

【参考】腰痛に関する症例と口コミ