足裏・踵の痛みを訴える女性の治療 Part3
当院では、腰痛のほか足底筋膜炎の治療にも力をいれています
「足裏・かかとの痛み」を訴える女性3人目の症例です
この女性は40代 デスクワークや配送作業を行う仕事をされています
この方の症状は、
- ・仕事中、立っていると痛くなってくる
- ・圧痛がある
- ・朝は、痛みがない
前回、前々回の「かかと・足裏の痛み part1」でも書いたように
足底筋膜炎の特徴的な症状は
- 朝、起きると足の裏が痛い
- 長く座っていて、動き出しが痛い
- 歩く・走ると足の裏が痛い
- 歩行時、足を着く瞬間・離す瞬間が痛い
- 足の裏に押すと痛い場所がある
などが、あげられます
更に、「かかと・足裏の痛み part2」で書きましたが、この方も外反母趾があります
外反母趾の方は、かなりの確率で下肢の内側の筋肉がカッチカチです
これは、外反母趾により歩行時、足底でしっかり地面を捉えられていない為、
無理な力が入っているからだと思われます
この方の治療では、固まってしまっている内側の筋肉を緩め、内側と外側の筋肉のバランスを整え、また、外反母趾による足底筋膜の過緊張を取る事で2回の治療で症状が治癒しました(^.^)
話は、変わるのですが、私はマラソンの練習で長距離を走る時、靴にインソールを入れています
それは、通常の人であっても長距離を走ると足底の筋肉が疲労し、足の内側のアーチ(土踏まず)が潰れてきてしまうからです
そこでインソールを用いて、足のアーチを保持し続ける事で、足底だけでなく、足首や膝への負担を減らせるわけです
ここで重要なのは、健常者であっても、長距離を走る足底のアーチが潰れてしまう、という事
では、外反母趾で元々、足底のアーチが低い人は?
もちろん、健常者よりも早い段階で痛みが出てしまう可能性が高いです
どうしたら足底のアーチを維持できるのか?
① 幅の狭い靴、ヒールなどを履かないようにする
幅の狭い靴・ヒールなどは外反母趾を助長させます
歩いていて窮屈さを感じるような靴・先端が極端に狭くなっているような靴は控えましょう
② 足の指の運動をする
タオルギャザー:タオルを足の下に敷き、足の指でタオルをつまみ引き寄せる
足底のストレッチ:足の指を持ち、足の甲側に倒す
足裏・アキレス腱にツッパリを感じるくらいまで伸ばしましょう
感じにくい方は、膝を伸ばした状態で行うとよりツッパリ感を感じます
③ 歩くときは、かかと⇒つま先を意識する
足のアーチが低い人は、歩くときにペタペタとペンギンの様に歩きがちです
それでは全然、足底の筋肉を使えていませんし、つま先を上げない様に歩くのでふくらはぎ・スネの筋肉も衰えてきます
正しい歩行の基本は、かかとを着き、足の平、そしてつま先で地面を蹴る
という意識を常にするようにしましょう
まとめ
今回、3回に渡り、足裏・かかとの痛みについて症例を書いてきました
三者三様、同じ様な足の痛みであっても症状の違いがあり、また、共通する部分もあり、一言、足底筋膜炎と言ってもすべて同じではない、という事が解りましたね
最近、マラソンやジョギングなどが流行ってきて、仕事が原因ではない足の症状を訴える方が多くなっていると聞きます
きちんとした知識と予防法を知って、身体に良い運動を心掛けましょう
足底筋膜炎料金:自由診療
片足 | 両足 | |
初回 | 7000円 | 10,000円 |
2回目以降 | 6,000円 | 8,000円 |