夜間1時間おきに起きてしまうテニス肘
今回は、約半年前からテニス肘(外側上顆炎)と診断されステロイド注射を3回程打つも、夜間眠れない程痛みが続いていた方の症例です。
【参考】テニス肘の原因・治療について
※あくまでも個人の感想であり、皆様に同じ効果が出るという事ではございません。
原因は思い当たらない
ご本人としては、テニスもしていない、デスクワークが多いわけでもなく原因は思い当たらないとの事でした。これは最近ではよくあることでテニスをしている事だけがテニス肘(外側上顆炎)の要因とはなりません。特に女性の場合は、原因不明のテニス肘(外側上顆炎)をよくお見掛けします。
趣味は、ロードバイク
初めは原因が思い当たらないという事でしたが、よくよく伺っているとロードバイクがご趣味でした。関係ないかと思われますが、ロードバイクの姿勢に原因があったのではないでしょうか?
夜も眠れない?
初診時、夜間痛くて1時間起きに起きてしまい眠れないとの事でした。一般的なテニス肘で夜間痛で眠れないというのは、珍しく少し時間が掛かりそうだなと言う印象を受けました。確かにテニス肘の整形外科テストでもしっかりと陽性と出ておりましたが、頸部からの神経痛も併発しているのかなと考えて施術にあたりました。神経由来の痛みとテニス肘が併発している例はよくあるので注意が必要です。
トリガーポイント
身体を触っていくと大円筋にとてつもない硬結があり、上腕(肘の付近)に響くという事でここにも原因があると判断しました。大円筋トリガーポイントの施術をすると次回の施術時には4時間、その次の回には痛み無く眠れるようになったという事で肘の痛みもレベル10から2まで下がってきました。トリガーポイントとは、痛みの場所とは別の部位に存在する硬結が関連痛を引き起こす事を指します。今回は、週1回の治療で約2か月でレベル2まで下がり、その後肘本来の痛みも消失してきました。あまり注射を打ち過ぎると改善しないケースが多々あります。注射も1度効果があっても3~4か月後に再発してくる場合は、お早めに保存療法に切り替えて治療する事をお勧め致します。
肩甲骨の少し下にある筋肉(黄色)が大円筋です。ここを鷲掴みにして肩を廻すのも良いかもしれませんね。
【参考】その他テニス肘の症例はコチラ
神奈川県横浜市西区浅間町2-101-4
※『なる整骨院』が紹介されました。