膝の前側や裏側が痛い
先日の、転倒後の坐骨神経痛に引き続き、最近多い症状として・・・ふとした動作をした瞬間に『膝がピキッ』となり、そのまま過ごしていると数日後から膝周りが腫れ、膝裏も腫れ、痛みが強く歩く事もままならないという方が増えております。
発生機序
① 椅子から立ち上がった瞬間
② 脚立や台から降り着地した時
③ 寝返りをした時
④ 方向転換した時
などいずれも動き出した瞬間の方が多いようですね。
症状
① 膝前面周辺が腫れて痛い
② 曲げ伸ばしが怖くて出来ない
③ 膝の裏側まで痛くなってきた
※曲げようとするとピキッと膝がおかしくなりそうな感じ。膝が伸び切らないなど
④ 程度によるが歩行は可能な事も多い
原因の特定
症状の原因は、様々あるかと思いますが、今回の例を一つ挙げますと太ももの裏側(ハムストリング)の内側の筋肉(半腱半膜様筋)が収縮し、膝前面を引っ張った事により『ピキッ』と言った瞬間に腱を傷めたと思われます。そして傷めた腱および周辺の炎症物質が膝裏にまで浸潤し、膝関節の動きを制限していると考えました。また、膝前面上方の関節包にまで炎症は見られました。
膝の前側が痛い、腫れていると言うと大腿四頭筋腱由来の痛み、縫工筋由来の痛み、前十字靭帯の痛み、脂肪体由来の痛み等が想像されますが、その原因が後ろ側にある事も少なくないので、治療する側も見落とさない様にしないといけません。
予防法
① 座りすぎない
※デスクワークの方は、机の下で足を動かすなどが定大切です。
② 同じ体制を続けない
③ 日頃からストレッチや運動を取り入れましょう。オーソドックスに太ももの裏側、ハムストリングを伸ばしましょう
※ストレッチは、1部位25秒伸ばすを10回など25秒が大切です。