足裏・踵の痛みを訴える女性の治療 Part2
今回は、前回の「足裏・かかとの痛み」を訴える女性2人目の症例です
40代女性 教職
- 仕事で遠方まで歩くことがあり、長時間歩いているとかかとが痛くなってくる
- ひどい時は、立っているだけで痛む
- 圧痛あり
痛むのはかかとの内側を中心に広い範囲↓
前回の方との違うところは、朝起きた時は痛みがないということです。同じような痛みの部位でも、その方の生活習慣・自己治癒力などで症状も変わってきます。しかし、今回この三人の方に共通した症状がありました。
それは、『外反母趾』。
外反母趾になると、母趾が外反することで、指の捩れが起こり、足底筋膜の過緊張などにより、内外均等に体重を支えられなくなります。
これは、外反母趾になりやすい身体のアンバランスが足底の痛みにも関係しているという事です。一般的に、外反母趾はヒールなど幅の狭い靴を履き続ける女性の方に多く見られますが、今回の三人には、そういった経緯はなく、あまり運動をしない。普段長距離を歩かないなど、下肢(特に内側の筋肉)の筋力低下により起こったと思われます。外反母趾により、足底全体で地面をとらえて歩くことが出来なくなり、足底筋膜の過緊張に繋がり、かかとの痛みが出てしまったということです。
その為、治療では足底筋膜の緊張を取るのはもちろん外反母趾を引き起こしている、下肢内側の筋肉を使いやすくする。股関節・骨盤からのアプローチが重要になってくるのです。
この方も、治療に加え、普段の歩行の指導などにより、5回以内に痛みがなくなりました。
同じ様な症状でも、痛みの出方の違いを見つける事
また、逆に共通する症状を見つける事
たくさんの症状をしっかり診て、聞いて、触る機会の多い我々だからこそ、しっかり見極めてどこが元凶なのか判断しないといけません。
足底筋膜炎料金:自由診療
片足 | 両足 | |
初回 | 7000円 | 10,000円 |
2回目以降 | 6,000円 | 8,000円 |