2年間病院に注射に通っていたテニス肘で悩んだ方の/東京都より
※あくまで個人の感想であり、皆さまに同じ効果が出るということではありません
当院では、テニス肘の治療に力をいれています。その中で今回の症例をご紹介いたします。
テニスをしていないのにテニス肘・・・
この方の場合は、テニスもしていないのに両肘の外側が2年間も痛い状態でした。強いて言えば終末買い物袋を持つくらいとの事でした。しかし、やはり日頃のデスクワークによるタイピングも原因だったのでしょう。
今回、難しかったのポイント
① 痛める理由が見当たらない
通常、テニスをしていなくても仕事上、日常生活から何かしら痛める原因が掴めるのですが、全く予想もつかない・・・しかも両肘だった。
② 注射をしては、楽になり、2か月後にはまた痛くなり注射
注射をすると痛みが10割あったものが、2~3割になる(0にはならない)を繰り返して行っていたが、治っていないことに気付いたのは2年後だった。
※根本が治っていない状態で2年間放置していたので、より治りが悪くなってしまう
今回の施術のポイント
① 今回は、筋膜リリース治療により、慢性化した筋膜の癒着を剥がし整えた事
癒着している部位は、上記の様に内出血を起こすことがあります
② 関東には、当院にしかない特殊治療器
あの日本人テニスプレーヤーが所持しているという特殊治療器を使用。この機器による治療も功を奏し、約4か月掛かりましたが、しっかりと通院ペースを守ってくれたHさんの頑張りに応えられ本当にうれしい症例となりました。
現代では、デスクワークでもテニス肘になる時代です。日頃から身体のメンテナンスを忘れないようにしたいですね。当院には、月に約10名ほどの肘の痛みを訴える方が市外・県外から来院されています。症例を経験すればするほど知識と技術が増しますが、人間の体は各々異なるという事も教えられます。絶対はありませんが、少しでも詳しいところで診てもらいたいですね。
テニス肘とは?
テニス肘とは、肘関節周囲の痛みの総称であり、正確には内側上顆炎・外側上顆炎と言われます。テニス肘では、主にバックハンドストロークによる前腕伸筋群の使い過ぎによる外側上顆炎、フォアハンドストロークによる前腕屈筋群の使い過ぎによる内側上顆炎に分かれます。ゴルフ肘・野球肘では、前腕屈筋群を多く使うため内側上顆炎になりやすいですね。しかし、近年ではスポーツをしていなくてもデスクワーク(PC作業)により肘を痛める方も増えてきています。肘の外側が痛い場合に、病院に行くとスポーツしているしてないに関わらずテニス肘と診断されることが殆どです。
テニス肘/ゴルフ肘/外側上顆炎の改善に重要な事
① 未分化の組織(外側上顆症)
肘だけでなく関節周りの痛みは、未分化の組織が発生してしまう。これは欧米で発表された新しい知識で、外側上顆症ともいわれています。この未分化の組織が関節の曲げ伸ばしの際に挟まってしまい痛みを生じたり、神経に悪さをしてしまい痛みを生じると言われています。肘の痛みの原因として考えられるのは「未分化」の組織です。人間にはもともと自己治癒能力が備わっています。たとえば膝をすりむいてもしばらくするとかさぶたが出来て傷がふさがりますよね?それと同じようなことが外側上顆炎でも起こりうることがあります。
この未分化の組織が形成されている場合には、その組織を一度壊さなければいけません。つまりただ揉みほぐすだけでは症状の改善は難しいということです。当院では治療器や筋膜リリース、徒手による強刺激など状態に合わせた方法で未分化の組織を一度壊していきます(イメージ)。治療直後は少し痛みを伴うことがありますが、2~3日後にかなり痛みが抜けるケースが多いです。
② 痛みの出ている部位をしっかり確認する事
肘周りの筋肉といっても各指を動かすために複数付着しています。上記の錦織選手の写真、上記の画像をみてもおわかりかと思いますが、肘にかなりのストレスが掛かっていることが確認できますよね。
③ 痛みの出ている部位によって治療方法を変えています(当然の事)
テニス肘/ゴルフ肘と言っても痛みの出現している部位がやはり異なります。大概多いのは、中指を動かす筋肉ですが、人差し指、薬指なかには親指、小指を動かす筋肉まで傷めている方もいらっしゃいます。外側上顆/いわゆる肘の外側の骨(出っ張った部分)が痛い方も多いですね。
ただ、やみくもに上腕:前腕のマッサージとビリビリトスポンジのついた電気療法やマイクロ波などで温める治療では、いつまで経っても改善が見られないケースが多いです。
大事なことは徒手検査による受傷部位の特定とどこを治療するかの判断する知識と技術。
そして、患部に治療効果の高い治療機器を選択して使用できるかどうかです。本来、上記は当然の事なのですが保険診療に頼っている整骨院/接骨院では、なかなか行っていないのがまだまだ現状です・・・
③ 治療を一日も早く開始する事
これは、どんな症状にも言える事です。そのうち治るだろうとつい思ってしまいますが、肘に違和感を覚えたらすぐにご相談ください。最善は、違和感を覚える前にメンテナンスをしておくことです
④ 諦めない事!
これもどんな症状にもどんな分野にも言える事です
『諦めたら終わり』
それはそうですよね。本人が諦めてしまっては元も子もありません。論外ですが、治療している先生にもはじめから本気で治そうとしている先生も多くはないかもしれません。患者さんが諦める前に先生が諦めているケースもあります・・・(もっと論外ですね)
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