テニス肘(外側上顆炎)ではないかも!?

ここ最近、テニス肘(外側上顆炎)と診断されて、ご来院される弦楽器をご趣味やお仕事でされている方が2名いらっしゃいました。テニス肘の検査をすると陽性反応がありましたが、お二人には他にも症状に共通点がありました。

テニス肘の症状解説ページ

テニス肘ではなく、神経絞扼による神経症状かも!?

テニス肘も発症しているケースとして記載いたしましたがテニス肘と見間違われ、もしくは肘が痛いだけでテニス肘と診断をされ、実はテニス肘ではない可能性もあります。その場合、テニス肘の治療をいくらしていても改善が見込めないかもしれません。

テニス肘の検査とQLS症候群も疑う

どちらか片方の検査だけでなく必ず両方を疑い、検査・施術にあたることが重要です。テニス肘(外側上顆炎)だけではないかもしれません。もしくは、テニス肘ではなく神経症状かもしれません。

テニス肘の一般的な検査

1. チェアーテスト(Chair Test)

最も簡単で、日常の動作に近いテストです。

方法: 肘を伸ばした状態で、椅子の背もたれを上から手でつかみ、そのまま椅子を持ち上げます。

判定: 椅子を持ち上げたときに、肘の外側(外上顆)に痛みが出れば陽性です。

2. トムセンテスト(Thomsen Test)

施術現場や診察でよく使われる、手首の力を見るテストです。

方法

1 検査を受ける人は、肘をまっすぐ伸ばして拳を握り、手首を上にそらします(背屈)。

2 検査をする人(または自分の反対の手)が、そらした手首を上から下に押し下げて抵抗をかけます。

3 受ける人は、その押し下げる力に負けないように手首を上にキープします。

判定:抵抗に抵抗した(手首をそらす力を入れた)ときに、肘の外側に痛みが出れば陽性です。

3. 中指伸展テスト(Middle Finger Extension Test)

指の筋肉(短橈側手根伸筋など)を狙い撃ちして負担をかけるテストです。

方法

1 肘をまっすぐ伸ばし、手のひらを下に向けます。

2 中指だけを上にそらします。

3 その中指を、上から下に押し下げるように抵抗(負荷)をかけます。

判定: 中指をそらす力に対して抵抗をかけたときに、肘の外側に痛みが出れば陽性です。

テニス肘の代表的な検査です

肩関節を動かすと上腕(二の腕)が痛い!?

テニス肘(外側上顆炎)では、肩関節を動かしても痛みがないことが多いですが、お二人に共通したのは上腕(外側)にも痛みがあることでした。

弦楽器を弾く動作

肩関節後方のQLS(クワドリラテラルスペース)と呼ばれるスペースが繰り返しの弾き動作(肘を後方に引く動作)により、繰り返し圧迫・絞扼されることで上腕や肘へ痛みや違和感、痺れなどが出現していると考えました。

1. クワドリラテラルスペース(QLS)とは?

肩関節の後ろ側(脇の下の近く)にある、筋肉と骨に囲まれた「わずかな隙間(四角い通り道)」のことです。 この隙間の中を、肩の感覚や筋肉の動きをコントロールする「腋窩(えきか)神経」と、血液を送る「血管(後上腕回旋動脈)」が通り抜けています。

肩関節後方に位置する神経血管の通り道QLS

2. なぜ痛むのか?(QLS症候群の原因)

肩を酷使するスポーツ(野球の投球動作、テニス、水泳など)や、猫背などの不良姿勢、肩周りの筋肉の硬さ(コリ)が原因で、この四角い隙間が狭くなってしまいます。 隙間が狭くなると、中を通る神経や血管が締め付けられ(絞扼)、肩の痛みや腕のしびれを引き起こします。

3. 主な症状

・肩の後ろから外側(二の腕のあたり)にかけての痛みやしびれ

・腕を上に挙げる、外側に回す(外転・外旋)ときに痛みが強くなる

・症状が進むと、肩の外側の筋肉(三角筋)が痩せて力が入りにくくなる

「五十肩だと思って放置していたら、実はQLSによる神経の圧迫だった」というケースも少なくありません。当院では、この隙間を狭くしている原因(筋肉の緊張や骨格のゆがみ)を的確に見極め、アプローチしていきます。

テニス肘(外側上顆炎)ゴルフ肘の治療

① 脚長差・骨盤の状態・頚椎・胸椎・全身の状態・患部をチェックします。その状況に合わせて下記治療を組み合わせて施術していきます。

  1. 解剖生理学を応用した、全身的な治療
  2. 筋膜リリース
  3. 定電流治療器AAP
  4. 3D立体動態波・超音波など

 

テニス肘および弦楽器による上腕・肘周辺の痛みでお悩みの方は、横浜市西区浅間町、横浜駅徒歩分12分、当院へご相談くださいませ。

① デスクワークでもテニス肘!?

② 命名!?太鼓肘