踵が痛くて電車から降りられない
※あくまで個人の感想であり、皆さまに同じ効果が出るということではありません
今回の症例は、踵が痛くて自分がおりたい駅で降りられないくらい酷い痛みに襲われた方の、なんとも心温まる症例ほ報告になりました。今回は介護職をされている女性の方のお話です。日勤もあり、夜勤もあり、生活リズムがかなり不規則な方です。
そのためかなり辛く、電車から降りるだけの時間が痛みでままならず電車から降りられず、ドアが閉まってしまうこともあったとか・・・・
とにかく、早速治療を開始することにしました。
当院では、何回も口酸っぱくいってきましたが、足底筋膜炎は、早く治療を開始すれば早く治る!ということです。
ただ、今回は少し違うようです・・・・痛いながらも一生懸命足を運んでくださり、夜勤が終わって寝ないで来てくださったり、日勤が終わって、疲れたまま来てくださったり・・・・しっかりと治療してもなかなか痛みが取れてくれなかったのには訳がありました・・・
以前にもお話ししたように、人間の身体とは、痛みが出ても治りたがっています。身体に良いことと悪いことがあるとすれば、今回の患者様は、悪いことが多いように感じられました。朝も昼も夜も立ちっぱなし、なかなか患部を休ませられない疲れが全然取れない、ほかの所も痛くなっているetc・・・
などの悪条件も重なりました。
足底筋膜炎とは?
足底筋膜炎(足底腱膜炎)とは、足の指の付け根からかかとまで繋がっている足底筋膜(足底腱膜)と言われる筋肉(健)の膜に炎症が起きる事を云います。足底筋膜は荷重時に衝撃吸収のクッションのような役割を果たしますが、何らかの原因で足底筋膜や周囲の筋肉の柔軟性が失われてしまうと引き伸ばされることで痛みを生じるようになります。人によって痛みの出る場所が異なり、主に指の付け根や土踏まずやかかと付近などに痛みが出る事が多いのが特徴です。
当然ですが人間は生き物の中で唯一の二足歩行する生き物ですよね?その分他の生き物に比べ足底へのストレスが非常に大きくなります。そして日常生活において立っていたり歩いたりする限り、足底はストレスを受け続け休むことが出来ません。そんな足の裏だからこそ炎症が起きやすく、そして治りにくい場所だという事が少しご理解いただけましたでしょうか?
足底筋膜炎の症状
足底筋膜炎には、以下のような症状があります。
☑ 長時間立っていると痛い
☑ 歩き始めや立ち上がりの一歩目が痛い
☑ 歩いたり走ったりしていると痛い
☑ 指で押すと、踵(かかと)や足の裏が痛い
もし、こういう症状に心当たりがあれば、足底筋膜炎である可能性があります。
身体の状態が悪すぎる
人間の身体が治っていく近道があるとすれば、以前にもお話しした。当院の疲労に関するブログでも書いてある通り
疲労回復の3本柱にあると思っています。
今回の女性は、労働環境が一番の足の痛みの原因であったと思います。足の裏の治療だけでなく、お仕事中の身体にかかる負担を軽減するご提案が不可欠です。そのことをしっかりと頭に入れてもらいできることからコツコツやっていただいた結果、まだ痛みが0になっているわけではありませんが、着実に完治へ近づいていると思っています。
今回の女性は当院の治療方針にもよく理解してご納得してくださり、いい信頼関係が築けたと思っています。疲労が原因で足の裏が痛くなるわけではありませんが、痛くなった部位を治すのに身体の疲労があってはなかなか治りづらいということも改めてわかりました。
そういう意味で、身体のメンテナンスは非常に大事!!
だということを頭に入れておいてくださいね。年末に差し掛かり、体の疲れもピークになってきている方も増えていると思います。しっかりと身体をケアして新しい年を迎えてくださいね。
当院ではそのお手伝いができると思っております