脊柱管の狭小化と黄色靭帯の肥厚/ヘルニア治療
「家族 仲間 大切な人の治療が出来ますか?」
これは、私の知り合いがアメリカのカリスマ的なカイロプラクターに言われた言葉だそうです。これを聞いて、「そんなの当たり前じゃん??」と思う方もいらっしゃるかと思います。そんあことはありません。これを聞いて『ドキッ』とした治療家の先生がたくさんいることでしょう・・・。
当時、私もその一人でした・・・
いざ、身内が重い症状になったら『椎間板ヘルニア 坐骨神経痛 脊柱管狭窄症 頚椎ヘルニア 手足のしびれ』などなど「自分で治療して、治そう!」という先生はどれくらいいるでしょうか?
難治な症状であれば、得意な先生を探す方も多いと思いますし、身内こそ治療し辛い部分もあります・・・
ですが、今回は、責任を持って自分で治療をしました。
最近の整体・接骨院の乱立をみていると、よほど信頼できる先生でないと他人には任せられません。身内の治療が出来ないのに、患者さんの治療をするなんておかしいですからね。良くならなかったら、きっぱり医療機関にお願いするでしょう。
さて、今回は、私の母親の治療です
症状
- 朝起きた時のお尻からすねへの痛みと痺れ
- 15分くらい歩いた時の突然のお尻からすねへの痛みと痺れ
※間欠性跛行(5分.10分と歩けるが休まないと歩けなくなってしまう症状)
症状があまり良くない為、専門機関でMRIを撮らせるか迷ったのですが、当院に通院しているDrにMRIをお願いし、撮影していただきました。
何故、迷ったか??一番の懸念は、病名を頭で記憶する事です。自分が癌だったり、脳に腫瘍があったりするととても明るい気分ではいられないです。同じく病院でヘルニアなどといわれると「何年たっても自分はヘルニアなんで・・・」とおっしゃいます。
【参考】椎間板ヘルニアとは?
【参考】坐骨神経痛とは?
そして案の定・・・あまり出歩くのを控えるようになりました・・・私にも責任はありますね。
診断名は、
- 腰椎の各椎間にて骨棘形成 椎間板膨隆
- 椎間関節の過形成と黄色靭帯の肥厚
- 腰椎上部での側彎による脊柱管狭小化と腰椎下部での狭小化
という事でした。
触診でもわかるくらいの側彎があります。こんなに歪むくらい母親は頑張っていたのですね・・・
治療は、試行錯誤しました。
- カイロによる神経アプローチ
- 仙腸関節性の神経痛・・・AKA療法
一番しっくりきたのが、KYテクニック(姿勢を元に戻していく治療法)でした。身体のバランスを整える事に専念し、治療5回。現在4週間、間欠性跛行(休まないで歩けている)は出ていません。足の痛みと痺れも出現していません。
これを読まれている皆様、私の治療で上記の写真の症状が改善したから良くなったと思いますか?
違いますよね?「そもそも痛みの原因は、そこではない」という事なんです。逆に薬を飲んで、上記写真の症状が改善しますか?絶対にしません(痛みが鎮痛効果で軽減するかもしれませんが)
今回で私も一歩、大きく成長したような気がした瞬間でした。骨やヘルニアが原因だと思い込んで、薬を飲み続けている方、牽引を続けている方早く気づいてください!
症状の本当の原因は、別のとことにある可能性が高い事を!!
この仕事は、一生勉強、一生研究です、終わりはありません。今後も、もっともっと身内の治療がしっかり出来るようにならないと患者さんの身体に触ることは出来ません!さぁまだ治せていない身内の膝の痛みをなんとかしないと・・・。
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