脊柱管狭窄症・症状の解説・原因・治療

脊柱管狭窄症

脊柱管狭窄症とは

脊柱管狭窄症」症状名だけでしたら、ご存知の方も多いのではないでしょうか。背骨の中には神経の通り道の脊柱管があります。この脊柱管がなんらかの原因で狭くなり、神経を圧迫されることで足の痛みやしびれなどの症状が現れるといわれています。先天的に脊柱管が狭い人もいますが、ほとんどが後天的(日常生活などの影響)になるといわれています。頸部の脊柱管が狭くなり症状を呈してるものを頸部脊柱管狭窄症。腰部の脊柱管が狭くなり症状を呈してるものを腰部脊柱管狭窄症といわれています。

ただ近年、レントゲンで脊柱管狭窄症と判断されても症状がなかったり、症状のつじつまが合わなかったりということも多々あります。脊柱管狭窄症=痛み・しびれというのは少ないと感じます。そこで痛みやしびれが何かよって引き起こされているかというと筋肉による影響が多いと感じます。日々の日常生活での負担により筋肉が硬くなり、血液の流れが悪くなります。その影響で筋肉が水分不足、酸素不足、栄養素不足となり痛みやしびれを引き起こす事が多いと考えます。下記では一般的な脊柱管狭窄症の説明も交えてご紹介いたします。

脊柱管の基礎知識

脊椎とは首から腰までの24個の椎骨(小さい骨)で構成されています。その椎骨には椎孔と呼ばれる骨に囲まれた穴があります。その椎孔が重なり合ってできた管が『脊柱管』と呼ばれているものになります。この脊柱管の中に神経の束(脊髄)が通っています。脊髄は脳と同様に中枢神経と呼ばれるもので、脳からの命令を全身に伝える役割があります。その中枢神経を脊柱管が、ダメージを受けないように守るという重要な役割があります。しかしその脊柱管が狭くなり圧迫されることで中枢神経にも影響がおき、腰部の痛みや足のしびれなどを引き起こす要因になると言われております。

好発年齢

中高年から高齢者(50代から80代)に多くみられます。ただ若い人たちにも症状は出ていないがMRIなどの画像所見では狭窄が見られ診断されてしまうケースもあります。

脊柱管狭窄症と診断された私のMRI画像

確かにヘルニアは飛び出し、脊柱管を圧迫していますが私は何も症状はありません。ましてや脊柱管狭窄という診断は少し驚きでした。何が言いたいかというとヘルニアや脊柱管狭窄症という診断が出ていても身体の痛みや痺れと必ずしも一致はしないという事です。

診断

通常、脊柱管狭窄症はレントゲンでは診断できません。MRIやCTで検査を行いその画像をみて診断するのが一般的です。(※画像所見と症状は必ずしも一致するとは限りません)

症状

  • 特徴的な症状では『間欠性跛行』があります。

しばらく歩くと足にしびれや痛み生じ長い距離を歩くのが辛くなります。座って休んだり、前かがみで休むと症状が軽快しまた歩くことができます。これは前かがみになることで脊柱管が少し広がり、神経の圧迫が減るからです。(閉塞性動脈硬化症でも似たような症状がでることがありますので鑑別が必要です。)

  • 腰の痛み、腰の張り、腰を後ろに反らすと痛い・痺れる
  • 片脚又は両脚の痛み、しびれ
  • 身体を丸めると症状が軽快する
  • 感覚異常がみられる
  • 膀胱直腸障害(排尿や排便に支障がでる)

感覚異常・膀胱直腸障害が疑われる、おかしいなと感じた際は早めに医療機関を受診しましょう。

脊柱管狭窄症と類似する症状名(坐骨神経痛症状を呈す原因症状名)

  • 腰椎椎間板ヘルニア
  • 腰椎すべり症・分離すべり症
  • 閉塞性動脈硬化症(ASO):欧米では下肢の痛みや痺れの症状では、循環器内科のDRが診る事が多いそうです。なかなか治らない方の多くは、血管レベルでの問題があるかもしれないと施術していても感じるところです。

分類

脊柱管狭窄症は神経根型、馬尾型、混合型の3つの分類に分けられます。

1 神経根型

3つの分類で特に多いのが神経根型です。神経とは中枢神経と末梢神経に分けられます。その末梢神経は脊髄から枝分かれしており、その根元の部分が神経根と呼ばれています。この神経根が脊柱管によって圧迫されたものを神経根型といいます。背骨の左右から神経根が出ていますが、両方の神経根が圧迫されるというのは少なく、左右のどちらかの神経根が圧迫されるケースが多いです。その場合症状も左右の圧迫された方に現れます。特徴的な症状として『間欠性跛行』があります。長時間立ち続けたり歩いたりした場合、神経根が圧迫された側の腰~下肢にかけて強い痛みやしびれが生じる場合があります。

2 馬尾型

馬尾とは脊柱管を通る末梢神経の束のことです。馬尾が障害されると広い範囲で様々な症状が現れます。神経根型は片方に症状を現しますが馬尾型の場合、両足に症状を現します。左右両足にしびれや痛み、異常感覚、まれに灼熱感などの症状も生じます間欠性跛行も神経根型に比べると頻繁におこるケースが多いです。また、馬尾は直腸や膀胱とも関連があるため排尿や排便に支障がきたすケースもあります。

3 混合型

神経根型と馬尾型が合わさったのが混合型です。神経根型の症状がでたり馬尾型の症状がでたり様々です。足底の皮膚が厚くなった感じがしたり灼熱感、冷感があったりと様々な感覚異常をきたすケースもあります。これを「センソリー・マーチの症状」と呼びます。

原因・なりやすい方の特徴

  • 長時間、中腰や座りっぱなしなどの姿勢が続くことが多い方
  • 首や腰をひねる動作が多い環境の方
  • 首や腰に痛みがでる動作を無理に続けている方

長時間同じ体勢でいる方は筋肉も固まりやすく、血流の循環も悪くなります。またひねる動作、曲げる動作など身体の使い方によっては腰に負担がかかりやすくなってる方もいます。こういった影響で痛みを生じているケースが多いです。

一般的な治療(医療機関での治療)

保存療法

腰の痛みで最初にコルセットを処方されることがしばしあると思います。痛みのある時期は仕方がない事ですが動かせる範囲で動いていきましょう。近年の腰痛ガイドラインにも「安静は必ずしも有効な治療法とはいえない」と記載されています。どうしたらよいかわからないなど疑問がありましたら当院にご相談下さい。

  • 物理療法(干渉波・SSP・腰椎牽引・マイクロ波・レーザーなど)
  • 運動療法

手術療法

手術を選択する主なケース

  • 半年ほどの保存療法で症状に変化がない、もしくは症状が悪化した場合
  • 日常生活にも支障がある程の強い痛みやしびれがある状態が続いている場合
  • 膀胱直腸障害がある場合
  • 筋力の著しい低下がある場合

このようなケースでは手術を検討する事が望ましいかもしれません。下記に主に行われている手術方法をご紹介します。

・内視鏡下腰椎椎弓切除術

内視鏡を使用した手術で、低侵襲で術後の痛みも少なく、他の手術に比べると日常生活に早く復帰することのできる手術です。椎弓や肥厚した靭帯を切除し神経を圧迫しているものをとり除きます。デメリットとしては出血量が多い事、椎体の安定性を要する方は適していないといわれています。

・内視鏡下腰椎椎体間固定術

これは内視鏡とレントゲン透視下装置を使用して椎体を固定する手術方法です。変性した椎間板を取り除き、脊椎を整形します。4本のスクリューと2本のエッジで椎骨を固定し、腰椎の不安定性による痛みの方にこの手術は適応されます。

・内視鏡下腰椎側方椎体間固定術

こちらも内視鏡とレントゲン透視下装置を使用した手術です。上記の内視鏡下腰椎椎体間固定術は背中側から内視鏡を挿入しますが、これは身体の側方から挿入します。これにより背中の筋肉を傷つけない、大きなゲージが設置できる(これにより術後の安定性が増したり、骨癒合が早くなりやすい)というメリットがあります。一方で高度な狭窄では使用できないケースや神経を損傷させる可能性などのリスクも存在します。

手術のリスク

当院では腰の痛みとレントゲンやMRIなどの画像所見は必ずしも一致しないと考えております。そのため画像上ある狭窄を手術によって取り除いても痛みやしびれがとりきれないケースもあります。手術によって絶対に痛みやしびれがなくなるとは言えないようです。腰部脊柱管狭窄症の手術をした人の予後を調査した結果では、8割程度の人が良好な結果となっていたそうです。ただ、手術後8年以上たつと6~7割と若干減ります。また足のしびれは78.2%の患者さんに残っていたという報告もあります。

狭窄症の手術は大きな神経を傷つける可能性もあります。昔に比べ近年はそういったケースは少なくなってはいますが可能性は0ではないでしょう。高齢者に多い狭窄症は、術後の体力、筋力などの影響を考えると簡単には選択はできないかもしれません。医師からのしっかりとした説明を聞き、ベストの選択をされてください。

当院での検査と治療

脊柱管狭窄症が本当の痛みや痺れの原因だとすると手技療法では限界があるかもしれません。しかし、その原因が別にあるかもしれない、手術には踏み切りたくないとお考えの方は、下記をお読みいただきご検討いただけると良いかと考えます。

【評価が最重要】

  1. 姿勢の評価と施術
  2. 筋肉・関節の評価と施術
  3. トリガーポイントの評価と施術
  4. 交感神経の評価と施術

主にこの4点をしっかりと施術して改善が見られない際は、医療機関や整形外科での精密検査をおすすめします。当院でも尊敬するDC(ドクターカイロ:欧米では医師と同じ)また慢性痛をしっかり診てくれるお医者さんもまずは、この筋肉による原因が90%だとおっしゃっています。筋肉といってもただマッサージすれば良いという事ではありません。治療とマッサージでは、中身が全く違うので皆さんも勘違いしないでくださいね。また、ぎっくり腰では、仙腸関節・腰仙関節・椎間関節の評価も大事です。関節の機能異常(ロッキング)が問題で過緊張を引き起こしているケースは否定できません。

1.2 姿勢不良による筋肉・関節への影響

まずは、なんと言っても日頃の姿勢でしょう。筋肉と言っても腰を診るだけではありません。首に原因がある場合もあれば、お腹・太ももに原因があるかもしれません。慢性的な症状であれば、骨盤の歪みや頭蓋骨の歪みにより、呼吸がしっかり出来ていないかもしれません。呼吸を改善することは、慢性的な症状の方にはとても重要です。呼吸の改善なくして改善はしないかもしれないくらいです。かつて、野口英世先生も『すべての病は、酸素不足』と遠い昔から唱えています。酸素がしっかり吸えていなければ全身に血液がしっかりと十分に行きわたらないと思って下さい。当院では、身体のバランスをしっかりとチェックし筋肉と関節の不具合による影響を探していきます。治療方法は、姿勢の不良は、KYテクニック。関節による影響は、カイロプラクティック。また内臓・頭蓋骨調整・トリガーポイント治療が主になってきます。

【参考】姿勢を正す本当の理由

3 トリガーポイント(筋肉の評価)

小殿筋トリガーポイント

トリガーポイントとは、圧に対する感度が局所的に高い、過刺激性のポイントで、身体の他の部位に症状(通常は疼痛)を引き起こします。トリガーポイントは、筋肉、筋膜、骨膜、靭帯、皮膚などの身体の軟部組織に存在することが多いと言われています。一般的には、潜在性と活動性のトリガーポイントに分類され、潜在性は、圧迫されない限り局所的な痛みや関連痛を引き起こさないのに対し、活動性トリガーポイントは圧迫されなくても局所的な痛みや関連痛を引き起こします。どこも痛くなくても潜在性トリガーポイントがある場合が殆どですので活動性に変わらない様に日常的に身体のケアをしていく事をお勧めします。

お身体の痛みにトリガーポイントの評価は欠かせません。

4 交感神経の評価と施術

長く患てっいる、痛みや痺れに悩まされている事によってもストレスとなり自律神経が乱れてしまいます。自律神経の調整をするだけでも身体の反応は変化してきます。

当院で行う治療方法

上記の評価をもとに施術をしていきます。その評価があって様々な手技療法が生きてきます。適切な場所に適切な刺激を送る。これがシンプルに一番の治療法ですが、適切な場所へ適切な刺激が一番難しいところでもあります。

  1. 手技療法:これが一番のメインとなります。『痛いところに原因はない』痛い部位は、症状であって原因ではありません。当院では、筋膜リリース・仙腸関節療法・トリガーポイント・カイロプラクティック・KYテクニックその他の治療法をその症状に合わせて施術してきます。
  2. 電気療法:関東には当院にしか存在しない(あの日本人テニスプレーヤーが所持)定電流治療器。日本人MLB選手やオリンピック選手も使用する立体動態波、超音波治療器、高電圧治療器を使用します。

数ある治療法を学んできましたし、学び続けている中で一人一人に最良なものを選んで施術いたします。

① カイロとは?

カイロプラクティック(Chiropractic)の「Chiro」は手を、「Practic」は技を意味するギリシャ語を発祥とするように、主に手を用い、主に頸椎~背骨~仙腸関節を矯正することにより身体の不調を改善する手技療法です。
※本来、人間には必ず自己治癒能力が備わっています。

現代の食生活、日常の姿勢から背骨の歪み、神経の不活性化がおき、自己治癒能力が低下しがちです。それを高めてくれるのが、カイロプラクティックによる関節への治療です。

② 仙腸関節療法とは?

ぎっくり腰の場合、仙腸関節と腰仙関節(腰椎5番と仙骨)、椎間関節の評価と治療は欠かせません。当院ではカイロプラクティックと独自の仙腸関節(※)調整の良いところを取り入れて患者さんに合った治療方法を選択していきます。

※仙腸関節は、不動の関節と言われておりましたが、実は2~3mm程動く関節であり、非常に繊細かつ身体への影響力は、非常に大きい身体の土台を支えている重要な関節です。 左右の関節の機能異常、ロッキングなどにより様々な不調をきたし、この関節を治療することで関所が開くように血液の流れにも大きな影響を及ぼします。腰痛、神経痛だけでなく、手足のむくみやお腹の張り、首の痛み動きなどにも効果があり、まだまだ解明されていないこともたくさんありますが、魅惑の関節といえるでしょう。

様々な痛みを長く患い、改善されない方は、AKA骨盤調整・カイロを受けてみると何か改善が見られるかもしれません。

③ KEN YAMAMOTO テクニックとは?

KEN YAMAMOTO テクニックは、医学の先進国である欧米では、医師たちにも認められている「解剖学・運動学的に根拠のある」治療法です。「肩がこるから肩を治療・揉むのではなく」解剖学的にその原因となる箇所を治療していきます。今後日本でも医師たちに認められる日もそう遠くない。そう思っています

④ 筋膜リリース

【参考】筋膜リリースとは?こちらをご覧ください。

⑤ トリガーポイント

上記に記載してありますように痛みにトリガーポイントの評価と施術は欠かせません。

※当院治療方針より

セルフケア、メンテナンスが予防には大切

・日頃から疲労を溜めない事

自動車ですら車検があります。人間の体こそ疲労が溜まらない様に入浴、マッサージ、ストレッチまたは、我々身体のプロにお任せください。何もお手入れしない1年、5年、10年と月に1回お手入れしている身体では間違いなく違います。

・毎日、入浴をしましょう

日頃の疲労やストレスを溜めない事が重要です。そして身体を芯まで温める事は絶対に欠かせません。

・同じ姿勢を続けない事

これを止めない限り腰痛はなくならないもしくは再発を予防する事は出来ないかもしれません。ぎっくり腰は癖にはなりません。原因となる日常生活を改善していく事が重要です。

・背骨の前後の動きが大事

背骨の動きが悪く、硬い方に多く診られると感じています。すべての症状・病気においても背骨の動きに柔軟性があることはとても大事です。背骨の動きが柔らかい事で神経の伝達も素早く正しく働きます。だんだんと身体が硬いなと感じてきている方は、注意が必要です。

 

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