ずっとヘルニアだと思い込んでいた・・・
※あくまで個人の感想であり皆様に同じ効果が出るという事ではありません。
横浜市西区:H・K様
右足を着くとお尻からふくらはぎ・股関節周囲に激痛
今回の2年前からのお尻・股関節周囲とふくらはぎにかけての痛みの御相談でした。また、お話を伺っていくと左の膝を傷めた事があり膝を曲げることも出来ないとの事でした。
検査上は、神経痛は誘発されない
徒手検査をしても坐骨神経痛症状は誘発されませんでした。足を着いた時にうずくまる様な痛みもこの日はありませんでした。患者さんも今痛くないのでお困りの様でしたが、痛みが出現するときは物凄く痛みがあるとの事でした。画像上、ヘルニアがあるのかもしれませんが、おそらく痛みの原因ではなさそうです。
【参考】腰椎椎間板ヘルニアの解説
【参考】坐骨神経痛とは?
今回の主訴ではない右内腿の古傷と左膝裏の治療
今回は敢えて、左膝裏の治療からさせていただきました。膝を痛めてから屈伸に痛みがあり、まっすぐに曲げる事が出来ない状態でいつも屈むお仕事をされていたようです。これだけでも右の股関節に掛かっている負担は予測がつきますね。1回の治療ではこの膝の曲げ伸ばしの痛みは完治しませんが、施術後真っすぐに曲がる事に驚かれていました。正座が出来ない、膝の曲げ伸ばしが出来ない症状にはポイントがいくつかあります。また、右内腿を肉離れしてから開脚も完全に出来なくなってしまったという事でこちらも施術させていただきました。この内腿については、その場で概ね改善が見られました。肉離れや古傷の治療にもポイントがあります。何年も前の傷でもその場で変化が出ますので、患ったその時に治療していればこんなに長い事悩む必要もなかったですね。。。
屈伸が出来ず、あえてこのような状態でお仕事をされていたようです。因みにこの患者さんは物凄く身体が柔らかいんです。
骨盤と股関節の調整
本題の右の坐骨神経痛ですが、検査上特に痛みが誘発されませんでしたので、骨盤と股関節、殿筋の治療をさせていただきました。おそらく左の膝裏・右の内腿の施術が右の坐骨神経痛にも良い効果があったと考えます。これまで2年間、悩んでいた坐骨神経痛ですが2回目来院時にこの1週間全然痛みがなかった。足を衝いたときの激痛もなかったそうです。
ヘルニアや器質的問題は改善できません
ヘルニアや坐骨神経痛を患っている方で勘違いしている方が多いのが、早く治りたい気持ちはもちろん理解できますがヘルニアを引っ込めたり、骨を元に戻すような事は出来ません。手技療法で良くなるという事は、痛みの原因が別にあるんだと思って頂けると嬉しいです。今回Kさんにはまず、『ヘルニアがこの痛みの原因ではない』という事をしっかり理解していただく事を心がけました。ヘルニアが必ずしも痛みや痺れと一致しないというのは、いまや当たり前の事実です。この記事をお読みになり、私が凄い施術をするんだと思った方は間違いです。私は、正しい知識とお身体をしっかり診て悪い部分を一つ一つ改善した結果が今回の様に良い結果を招いたのです。
自分はヘルニア持ち、腰痛持ちだと思わない事
医師に診断された言葉はとても重いです。自分はヘルニアなんだと思い込み、不安感、自責の念、ストレスを招いてしまいます。当院では、その痛みが本当にヘルニアなのか手技療法で改善するのかをしっかり拝見し、ご説明いたします。皆さん、痛いのは辛いですが焦らないでください。焦って良い事はありません。また今あるお身体を創ってきたのは、これまで何十年も使ってきているあなたご本人です。早く治って頂けることをいつも目指していますが、時間が掛かる事ももちろんございます。『お身体を治す』目標に向けてしっかりと一緒に前を向いていきましょう!