梨状筋症候群とは

梨状筋症候群とはお尻の筋肉である梨状筋が原因で痛みやしびれなどの症状を誘発しているものを呼びます。この梨状筋の周りにはお尻から足まで通っている坐骨神経があります。基本的には下の画像のように坐骨神経は梨状筋の下を走行しています。梨状筋が何らかの影響で硬くなることで梨状筋の下を走行している坐骨神経が圧迫され腰~足まで(坐骨神経沿い)痛みやしびれを生じる事を梨状筋症候群と呼ばれています。

「坐骨神経痛」という言葉が一人歩きしていますが、これは病名ではなく症状です。坐骨神経が何によって障害されてるかによって、対応が変わってきます。梨状筋症候群はあくまで梨状筋の影響で坐骨神経に障害を与えているのでいかに梨状筋を緩めるか、負担をかけないかが大事になってきます。また、近年では梨状筋は坐骨神経を圧迫する事はないとアメリカ解剖学実習にていわれてもおりますが、この記事では一般的に言われる梨状筋症候群についてご説明していきます。

梨状筋とは

梨状筋とは、おしりにある外旋6筋と呼ばれる筋肉の中の一つです。おしりの表面ではなく深いところにある筋肉で、なかなか触診するのは難しい筋肉です。梨状筋は仙骨の前面、大坐骨切痕という場所から始まり、大腿骨の大転子(太ももの外側)に付着します。名前の通り、梨状の形をした筋肉になります。作用としては大腿骨をを外旋させる機能があります。梨状筋は内閉鎖筋、外閉鎖筋、大腿方形筋、上双子筋、下双子筋といった筋肉と共に外旋6筋と呼ばれる筋肉です。

起始:仙骨の前面

停止:大腿骨の大転子(太ももの横)

作用:股関節の外旋(股関節を外に捻る動き)股関節の安定性を高める働き。

梨状筋(外旋6筋)には股関節を外旋する作用ともう一つ大事な役割があります。それは股関節を安定させる働きです。股関節は球関節といって自由度の高い関節で、いろんな方向に曲げる事ができます。そんな自由度の高い股関節を制御、安定させるのが梨状筋(外旋6筋)です。遠心性に収縮することで(筋肉が伸びながら収縮)大腿骨を臼蓋におしつけ、股関節の安定性を高めています。肩関節でいうとインナーマッスルの腱板(ローテーターカフ)と同じ働きがありますね。

坐骨神経

坐骨神経は、末梢神経の中にある神経で一番太くて長いと言われています。太くて長い神経なので障害されると広範囲で症状を呈する場合もありますし、障害もされやすい神経です。坐骨神経の走行は上記の画像にもあるように基本的には梨状筋の下を通りますが他にもタイプがあります。

  • 梨状筋の下を通るタイプ 約90%
  • 坐骨神経が梨状筋を貫通するタイプ 約8%
  • 坐骨神経が梨状筋を挟んでいるタイプ 約2%

梨状筋症候群で多いのは、坐骨神経が梨状筋を貫通するタイプの方が多いと言われています。

好発するスポーツ

梨状筋症候群は、マラソン選手(ランナー)に多いと言われています。マラソン選手に限らず、他のスポーツでもランニング時に臀部痛や大腿後面痛、下腿痛などの症状を呈することがあります。一般の方ではデスクワークなどの長時間座って作業される方ですと、おしりの筋肉が圧迫される事で症状を呈する人もいます。何事でも長時間同じ姿勢を続けることは、身体への負担は重くのしかかります。

【参考】姿勢を正す本当の理由

梨状筋症候群の症状

  • 臀部~大腿部後面、膝の裏、ふくらはぎなどの痛みやしびれ
  • 座位が長くなると、症状が悪化する
  • ※感覚障害(触られた感覚が鈍いなど)
  • ※下肢の明かな筋力低下
  • ※膀胱直腸障害(尿、便が出にくい、多尿など)

※神経の障害のされ方によって出ない方も多いです。

代表的な症状はやはりお尻~足にかけての痛みやしびれでしょう。また座っている時間が長くなると痛みが強くなってくる方も多いです。尿や便が出にくい、明らかな筋力低下がみられる場合に関しては早急に医療機関に相談してください。

梨状筋症候群と類似する症状名(坐骨神経痛症状を呈する原因症状名)

梨状筋症候群の原因

  • 長い時間座位姿勢が長い方
  • 歩行時やランニング時に内股(股関節内旋)の方
  • 長時間立ってる事が多い方
  • 月経の周期中や妊娠時期など体内に大きな変化がおこる時期

座っているときはお尻はつぶされ、臀部の筋肉(梨状筋など)は圧迫されています。その影響で臀部の負担が大きくなり症状として現れます。長い時間座って仕事をされるデスクワークの方、ドライバーの方は長時間お尻が潰され圧迫されている状態です。お尻の筋肉の負担は計り知れません。また歩行時に内股の方だと梨状筋が引き伸ばされている(股関節がそれ以上、内に入らないように梨状筋が頑張っている状態。遠心性収縮とも呼ばれる)状態で硬くなるケースもあります。梨状筋はじめ、お尻の筋肉はとても酷使されています。それほど身体の中で要と言っても良いかもしれない部位です。

梨状筋症候群の診断

まず梨状筋症候群はじめ坐骨神経痛はレントゲンでは判断できません。レントゲンで診ているのは骨であり、筋肉、関節、軟部組織の問題を見つけるのは大変難しい事です。画像診断(レントゲン、MRI等)がすべてではないことを理解した上で画像診断の結果を聞くのが良いと思います。

梨状筋症候群は、椎間板ヘルニアなどの他の症状との鑑別が非常に難しい症状です。まず坐骨神経痛の症状が出た場合、病院では椎間板ヘルニアを初めに疑います。その後、画像所見で椎間板ヘルニアの所見がなければ梨状筋症候群を疑います。ただ、梨状筋症候群は徒手的な検査はあるものの、特徴的な画像所見には乏しいので診断は難しいことが考えられます。医療機関で梨状筋症候群と診断されることはほとんどないかもしれません。

梨状筋症候群の検査

フライバーグテスト:仰向けの状態で股関節の屈曲・内転・内旋の動きで疼痛、しびれなどの症状が誘発又は増強した場合、梨状筋症候群を疑います。

一般的な治療

  • 物理療法(干渉波・SSP・腰椎牽引・マイクロ波など)
  • 投薬療法

消炎鎮痛剤(飲み薬)や湿布を処方される事が多いと思います。薬が必要なケースもありますが、飲み続けることが良い事だとは思いません。副作用等もございますのでお医者さんとよくご相談されることをおすすめします。

【参考】リリカカプセルの副作用

  • ブロック注射

ブロック注射といっても実は種類があります。何気なく注射を打ってもらうのではなく、自分が打っている注射がどういった作用があるものなのかを把握することも大切なことです。リスクもありますから、必要な時に必要な量を打つことが大事だと思います。

【参考】ブロック注射って効果あるの!?

当院の治療

【評価が最重要】

  1. 姿勢の評価と施術
  2. 筋肉・関節の評価と施術
  3. トリガーポイントの評価と施術
  4. 交感神経の評価と施術

主にこの4点をしっかりと施術して改善が見られない際は、医療機関や整形外科での精密検査をおすすめします。当院でも尊敬するDC(ドクターカイロ:欧米では医師と同じ)また慢性痛をしっかり診てくれるお医者さんもまずは、この筋肉による原因が90%だとおっしゃっています。筋肉といってもただマッサージすれば良いという事ではありません。治療とマッサージでは、中身が全く違うので皆さんも勘違いしないでくださいね。また、ぎっくり腰では、仙腸関節・腰仙関節・椎間関節の評価も大事です。関節の機能異常(ロッキング)が問題で過緊張を引き起こしているケースは否定できません。

1.2 姿勢不良による筋肉・関節への影響

まずは、なんと言っても日頃の姿勢でしょう。筋肉と言っても腰を診るだけではありません。首に原因がある場合もあれば、お腹・太ももに原因があるかもしれません。慢性的な症状であれば、骨盤の歪みや頭蓋骨の歪みにより、呼吸がしっかり出来ていないかもしれません。呼吸を改善することは、慢性的な症状の方にはとても重要です。呼吸の改善なくして改善はしないかもしれないくらいです。かつて、野口英世先生も『すべての病は、酸素不足』と遠い昔から唱えています。酸素がしっかり吸えていなければ全身に血液がしっかりと十分に行きわたらないと思って下さい。当院では、身体のバランスをしっかりとチェックし筋肉と関節の不具合による影響を探していきます。治療方法は、姿勢の不良は、KYテクニック。関節による影響は、カイロプラクティック。また内臓・頭蓋骨調整・トリガーポイント治療が主になってきます。

【参考】姿勢を正す本当の理由

3 トリガーポイント(筋肉の評価)

小殿筋トリガーポイント

トリガーポイントとは、圧に対する感度が局所的に高い、過刺激性のポイントで、身体の他の部位に症状(通常は疼痛)を引き起こします。トリガーポイントは、筋肉、筋膜、骨膜、靭帯、皮膚などの身体の軟部組織に存在することが多いと言われています。一般的には、潜在性と活動性のトリガーポイントに分類され、潜在性は、圧迫されない限り局所的な痛みや関連痛を引き起こさないのに対し、活動性トリガーポイントは圧迫されなくても局所的な痛みや関連痛を引き起こします。どこも痛くなくても潜在性トリガーポイントがある場合が殆どですので活動性に変わらない様に日常的に身体のケアをしていく事をお勧めします。

お身体の痛みにトリガーポイントの評価は欠かせません。

4 交感神経の評価と施術

長く患てっいる、痛みや痺れに悩まされている事によってもストレスとなり自律神経が乱れてしまいます。自律神経の調整をするだけでも身体の反応は変化してきます。

当院で行う治療方法

上記の評価をもとに施術をしていきます。その評価があって様々な手技療法が生きてきます。適切な場所に適切な刺激を送る。これがシンプルに一番の治療法ですが、適切な場所へ適切な刺激が一番難しいところでもあります。

  1. 手技療法:これが一番のメインとなります。『痛いところに原因はない』痛い部位は、症状であって原因ではありません。当院では、筋膜リリース・仙腸関節療法・トリガーポイント・カイロプラクティック・KYテクニックその他の治療法をその症状に合わせて施術してきます。
  2. 電気療法:関東には当院にしか存在しない(あの日本人テニスプレーヤーが所持)定電流治療器。日本人MLB選手やオリンピック選手も使用する立体動態波、超音波治療器、高電圧治療器を使用します。

数ある治療法を学んできましたし、学び続けている中で一人一人に最良なものを選んで施術いたします。

① カイロとは?

カイロプラクティック(Chiropractic)の「Chiro」は手を、「Practic」は技を意味するギリシャ語を発祥とするように、主に手を用い、主に頸椎~背骨~仙腸関節を矯正することにより身体の不調を改善する手技療法です。
※本来、人間には必ず自己治癒能力が備わっています。

現代の食生活、日常の姿勢から背骨の歪み、神経の不活性化がおき、自己治癒能力が低下しがちです。それを高めてくれるのが、カイロプラクティックによる関節への治療です。

② 仙腸関節療法とは?

ぎっくり腰の場合、仙腸関節と腰仙関節(腰椎5番と仙骨)、椎間関節の評価と治療は欠かせません。当院ではカイロプラクティックと独自の仙腸関節(※)調整の良いところを取り入れて患者さんに合った治療方法を選択していきます。

※仙腸関節は、不動の関節と言われておりましたが、実は2~3mm程動く関節であり、非常に繊細かつ身体への影響力は、非常に大きい身体の土台を支えている重要な関節です。 左右の関節の機能異常、ロッキングなどにより様々な不調をきたし、この関節を治療することで関所が開くように血液の流れにも大きな影響を及ぼします。腰痛、神経痛だけでなく、手足のむくみやお腹の張り、首の痛み動きなどにも効果があり、まだまだ解明されていないこともたくさんありますが、魅惑の関節といえるでしょう。

様々な痛みを長く患い、改善されない方は、AKA骨盤調整・カイロを受けてみると何か改善が見られるかもしれません。

③ KEN YAMAMOTO テクニックとは?

KEN YAMAMOTO テクニックは、医学の先進国である欧米では、医師たちにも認められている「解剖学・運動学的に根拠のある」治療法です。「肩がこるから肩を治療・揉むのではなく」解剖学的にその原因となる箇所を治療していきます。今後日本でも医師たちに認められる日もそう遠くない。そう思っています

④ 筋膜リリース

【参考】筋膜リリースとは?こちらをご覧ください。

⑤ トリガーポイント

上記に記載してありますように痛みにトリガーポイントの評価と施術は欠かせません。

※当院HPより抜粋

【参考】腰痛や坐骨神経痛の症例と口コミはコチラ