仕事中長靴を履いている方の足底筋膜炎

※あくまで個人の感想であり、皆様に同じ効果を保証するものではございません。

当院
来院前は、どのような症状でお困りでしたか?

HN様
足底筋膜炎

当院
治療後の生活の変化など、治療前と比べていかがですか?

HN様
最初はかかとがつくたびに痛くて、なるさんに通うようになりそのたびに症状が良くなり快適にあるけるようになりました

当院
施術やお体の状態についての説明はいかがでしたか?

HN様
とても丁寧に説明してくれました

当院
同じ症状でお悩みの方で受診を悩まれている方へ一言お願いいたします

HN様
なる.整骨院はとても信頼できます。ぜひ悩んでたらここに来るとよいと思います。

長靴での立ち仕事

足底筋膜炎でお困りだったHNさんは普段立ち仕事をされており、1か月程前から徐々に朝起きた後の1・2歩目や歩いている際に踵に痛みを感じるようになったそうです。ご来院された際は痛みで少し歩きづらそうにされており、日常生活にもかなり支障が出ている様子がうかがえました。またお仕事の関係で肘も痛めていらっしゃり肘の治療も希望されていましたが、まずは踵の痛みを治したいということで足底筋膜炎の治療を優先して行っていくことになりました。

【参考】足底筋膜炎とは?

足底筋膜炎(足底腱膜炎)とは、足の指の付け根からかかとまで繋がっている足底筋膜(足底腱膜)と言われる筋肉(健)の膜に炎症が起きる事を云います。足底筋膜は荷重時に衝撃吸収のクッションのような役割を果たしますが、何らかの原因で足底筋膜や周囲の筋肉の柔軟性が失われてしまうと引き伸ばされることで痛みを生じるようになります。人によって痛みの出る場所が異なり、主に指の付け根土踏まずかかと付近などに痛みが出る事が多いのが特徴です。当然ですが人間は生き物の中で唯一の二足歩行する生き物ですよね?その分他の生き物に比べ足底へのストレスが非常に大きくなります。そして日常生活において立っていたり歩いたりする限り、足底はストレスを受け続け休むことが出来ません。そんな足の裏だからこそ炎症が起きやすく、そして治りにくい場所だという事が少しご理解いただけましたでしょうか?

ペースメーカーによる影響

問診票を拝見してまず目に入ったのが「ペースメーカーが入っている」という記載でした。本来心臓は全身に血液を供給するためのポンプのような役割をしており、1分間で約60~80回のペースで収縮して血液を送り出しています。この収縮は体内の生体電気によって行われているのですが、心疾患や何らかの原因によってこの生体電気の流れが乱れてしまうと心臓が上手く収縮することが出来なくなってしまいます。しかしペースメーカーを入れることでペースメーカーからの電気刺激が心臓を収縮させる心筋に伝わり、安定して収縮することが可能になるのです。

当院の足底筋膜炎の治療では手技療法に加えて治療器を用いて局所的な治療を行っていきます。しかし今回のようにペースメーカーが入っている方に関しては、原則として治療器を使用することが出来ません。その為、治療方針に関してご本人と相談させていただき、少し時間がかかるかもしれませんが手技療法のみで治療を行っていくことに決定をしました。

今回のチェックポイント

➊ 下腿(ふくらはぎ)の緊張

下腿(ふくらはぎ)の緊張は足底筋膜炎において非常に重要な指標となります。HNさんもお仕事の際に長時間立っていることが多いため下腿がとても緊張している状態でした。現在は一般的にも浸透していますが、下腿は「第二の心臓」とも言われており足元の血液をしっかりと心臓まで送り返すポンプのような役割を持っています。しかし下腿が緊張してしまうと上手く伸び縮みが出来なり、ポンプの役割が上手く働かず老廃物質や発痛物質が上手く代謝されなくなってしまいます。

またトリガーポイントという局所的な筋緊張が形成されていた場合、緊張部分とは異なる離れた部分に痛みを生じさせることがあります。下腿の場合はこのトリガーポイントによって痛みが出現する場所がちょうど踵の周辺なのです。

トリガーポイントとは?

トリガーポイントとは、圧に対する感度が局所的に高い、過刺激性のポイントで、身体の他の部位に症状(通常は疼痛)を引き起こします。トリガーポイントは、筋肉、筋膜、骨膜、靭帯、皮膚などの身体の軟部組織に存在することが多いと言われています。一般的には、潜在性と活動性のトリガーポイントに分類され、潜在性は、圧迫されない限り局所的な痛みや関連痛を引き起こさないのに対し、活動性トリガーポイントは圧迫されなくても局所的な痛みや関連痛を引き起こします。どこも痛くなくても潜在性トリガーポイントがある場合が殆どですので活動性に変わらない様に日常的に身体のケアをしていく事をお勧めします。お身体の痛みにトリガーポイントの評価は欠かせません。

×印の点に原因:硬結があっても痛みが出現するのは、赤く塗られた部位に痛みが出る事をトリガーポイントといいます。

❷ 踵の皮膚の厚み

HNさんの踵を診せていただいた際にまず感じたのが、「踵の皮膚が分厚い」という点でした。皮膚が厚くなっている理由としては、繰り返しの負荷や衝撃・血液循環の停滞・歩き方といったことが挙げられます。どれか一つに該当というよりは複数に該当している方が多いです。今回のHNさんの場合は底の薄い長靴での立ち仕事に加えて踵を引きずるような歩き方が非常に目立ちました。踵を引きずるように歩いてしまうと、踵と地面との摩擦が増加してしまい結果として皮膚が厚くなってしまいます。

皮膚が厚くなる現象は一種の防衛反応であり、その部分に対して負荷やストレスが加わっていることを意味します。一度、足底筋膜炎のチェックとしてご自身の踵の皮膚の状態を見てみてあげると良いかと思います。

5回の治療で完治

はじめは治療器が使用できないこともあり「完治までは通常よりも少しお時間がかかるかもしれない」お伝えしていましたが、結果的には3回目で痛みが半減、5回目で全く痛くない状態と比較的早期での改善が見られました。治った方に共通している点は、皆さん当院のお伝えした生活指導・セルフケアをきっちり守って実施をしてくれている点です。

足底筋膜炎の治療において治療器を使わなかったのは今回が初めてでしたので、HNさんの嬉しそうな表情を見て、当院としても1歩前進出来たかもしれないと思い自信になったような気がします。

踵の痛み・足底筋膜炎でお困りの方は、横浜駅徒歩12分【なる.整骨院】へご相談下さい。

【参考】その他足底筋膜炎の症例・口コミはこちら

【参照】足底筋膜炎とは?