股関節・鼠径部が痛い

※あくまで個人の感想であり、皆様に同じ効果が出るという事ではございません。

当院
来院前は、どのような症状でお困りでしたか?

患者様
野球のスイングをしたとき。ももあげをしたとき

当院
治療後の生活の変化など、治療前と比べていかがですか?

患者様
不安もなくスイングもできている。練習中の痛みも全くない

当院
施術やお体の状態についての説明はいかがでしたか?

患者様
股関節がなぜ痛いのか、なぜ痛みがでたのかくわしく教えてくださった

当院
同じ症状でお悩みの方で受診を悩まれている方へ一言お願いいたします

患者様
少しでも痛みを感じたらすぐに行ってみてもらったほうが早くなおるのでいいと思います。4~5回の治療でなおるのでスポーツもすぐに再開できます

バッティング時の痛み

横浜の強豪ボーイズリーグに所属する中学生の俊佑君は以前から当院に来てくれていたのですが、今回は股関節の痛みを訴えてご来院されました。以前から少し違和感はあったそうなのですが、1週間前からバッティングの際に徐々に痛みが増してしまい、走っている際や練習後は歩くだけでも痛みを感じるようになってしまったそうです。また2週間後には合宿も控えておりなるべく早期での改善が必要となる状態でした。

今回の治療ポイント

➊ バッティングによる筋肉への影響

今回の俊佑君の股関節の痛みは右側に現れており、右投げ右打ちの俊佑君にとっては軸足となる側です。そこで予想されたのが主にバッティング動作の反復によって、恥骨筋腸腰筋という2つの筋肉の過緊張を引き起こしているという点でした。上の画像を見ていただけるとお分かりになるかと思いますが、バッティングにおいて向かってきたボールに対してバットを出していく際、軸足(後ろ足)をボールにぶつけるようにピッチャー側(内側)にギュッと絞っていきます。この際に強く収縮するのが恥骨筋と腸腰筋なのです。またインパクトの瞬間にもボールの勢いに負けないようにその場でグッと踏ん張りますので、さらにストレスが加わることになります。

ですが野球選手は必ず素振りをしたりバッティング練習を行ったりしますが、全員が股関節を痛めてしまうわけではありませんよね?ではなぜ俊佑君の場合は痛みとして現れてしまったのかが2つ目のポイントとなります。

❷ 身体の連動性

野球において良いパフォーマンスを発揮するうえで大切な要素の1つとして「上半身と下半身の連動性」というポイントが挙げられます。ボールを投げる際やバッティングの際、下半身で蓄えたエネルギーを上半身そして手元に伝えていくことで効率よく最大の力をボールに加えることが出来ます。しかしこの連動性が失われてしまうと、局所的な負担が増加してしまい、今回のような股関節の痛みや肩・肘の痛みへとつながってしまう恐れがあるのです。この連動性の為には、股関節や肩・肩甲骨の柔軟性はもちろんその間を繋ぐお腹(体幹)の筋肉の状態が非常に重要となります。

俊佑君が股関節の痛みを感じ始めたのはちょうど梅雨の時期でした。野球は屋外競技の為、雨天の際は雨の当たらない場所で体幹トレーニングなどの補強が多くなります。また俊佑君のチームではその時期に特に内転筋(内もも)の強化に力を入れていたそうです。トレーニング自体は悪い事ではないのですが、使った筋肉に対してケアが不十分だった場合、その筋肉は緊張し続けている状態となり柔軟性が低下してしまいます。その結果、上記の連動性が失われてしまうことで股関節への負担が増加し、その状態で内転筋を重点的にトレーニングしていたことでより症状を悪化させてしまったのでしょう。

【参照】肩の痛みの原因・分類

股関節の痛みは治りにくい?

痛みの原因にもよりますが、一般的にスポーツ活動での股関節の痛みは治りづらく慢性化しやすい傾向があります。なぜなら大概がぶつけたり捻ったりして痛めたケースよりもオーバーユース(使い過ぎ)による痛みが多いからです。それに加え股関節は立位の状態で常に体重がかかる荷重関節である為、本当の意味で安静にすることが難しく、結果的に回復を遅らせてしまう要因の1つだと考えられます。

代表的な股関節のスポーツ障害としては、主にサッカー選手に好発する「グロインペイン症候群」が挙げられます。特徴としては学生さんに限らず、有名なトップアスリート達も多く悩まされている程、競技レベル・年齢を問わず幅広い年代に発症し、かつ治りずらいとされている点です。しかし当院では痛みの原因となっている部分をしっかり追求し、原因箇所を特定することで早期での改善も可能だと考えています。

今回の俊介君の股関節の痛みも、検査を通して原因がしっかりと把握することが出来たので早期での改善が見られたのだと思います。2週間後の合宿にも無事に間に合ったので本人もとても喜んでくれていました。これからチームの主軸として活躍が期待されているということなので当院でも全力でサポートしていきます!

【参照】グロインペイン症候群とは?

予防法・ケア方法

股関節の痛みを予防するには股関節の柔軟性はもちろん、肩甲骨まわりや背骨の柔軟性も必要となります。これから紹介する3つのストレッチ・体操をぜひ行ってみて下さい。

➊ 腸腰筋ストレッチ

伸ばす側の脚を後ろに大きく引いた状態で徐々に体重を前に移動します。上体が前に倒れないよう注意して下さい。

❷ 内転筋ストレッチ

内ももを地面におしつけるように体重をかけていきます。膝が曲がらないよう気を付けて下さい。

❸ 背骨体操

四つ這いの状態で背中を丸める動作と反らす動作を交互に行っていきます。

股関節の痛み・スポーツ障害でお困りの方は、横浜駅徒歩12分【なる.整骨院】へご相談下さい。

【参照】その他の症例・口コミはこちら