肘の曲げ伸ばしも出来ない程の痛み

テニス肘の治療と口コミ

当院
これまで何件程の病院や整骨院にいかれましたか?

Sさん
2件(整形外科)

当院
いつ頃からの痛みで、どんな治療を受けてこられましたか?

Sさん
2年程前、テニス肘と診断され、ステロイド注射を繰り返すうちに肘の曲げ伸ばしが困難になる等、注射の効果が切れた時の症状が悪化していた。

当院
当院と他の治療との違いを教えてください

Sさん
毎回研究されてて、根気よく向き合ってもらいました。

当院
当院の治療を受けるようになってどのように良くなっていきましたか?

Sさん
なかなか痛みが取れず、不安な時期もありましたが、3ヵ月を過ぎたころ頃から回復していることが感じられるようになりました。

当院
同じ症状でお悩みの方で受診を迷われている方へ一言お願いいたします。

S君
早めに、そしてあきらめずに治療して下さい。とても熱心な先生です。

※あくまでも個人の感想であり、皆様に同じ効果が出るという事ではございません。

MRI検査でも異常はなし

今回の患者さんは、同じテニス肘と診断される症状でも正直ヘビー級でした。来院時、テニス肘の検査をする以前に曲げ伸ばしが出来ない状態でした。常に肘が曲がっている状態で日常生活はもちろんPC作業もされていたようです。病院勤務の患者さんは、ご自身の病院はもちろん他院にもセカンドオピニオンに行かれていましたが、MRI検査では骨には異状はないという事でヒアルロン酸注射を繰り返し、次第に肘が曲げられなくなってきたそうです。注射を打ち続け痛みが酷くなってきた方は何人目でしょうか・・・

【参考】注射を打っても改善しないどころか痛みが増してきた肘の痛み

肘だけの問題ではない

今回の痛みは、肘だけではなく上腕・前腕・手首にまで痛みと冷えを感じている状態でした。上腕に関しては激しい痛み・疼痛も生じておりなかなか手ごわい印象を受けました。しかし、これだけの症状でも骨には異状はない。また、MRIでも靭帯等には問題がないという事ですから残るは筋肉・筋膜・皮膚・腱・靭帯などの軟部組織の問題です。お身体をしっかり拝見していくと肘を伸ばそうとすると肩に付く僧帽筋上部繊維も肘に釣られていくような状態でした。肩甲骨も可動性が全くなく肘を伸ばそうとすると肩関節および肩甲骨までも肘に持っていかれてしまう様な状態でした。

初めの1か月間の治療で、改善は見られてきたというもののご本人はもっと早い改善を期待していたそうなのでそこは焦らず治療をするように一生懸命励ましました。もちろん早く治りたいのはわかりますし、早く治したい気持ちはこちらも同じです。これだけの症状です。3か月から6か月は見て頂けるようにお伝えさせていただきました。そして、治療4か月目あたりからご本人も日常生活での痛みを感じづらくなってきたとかなりポジティブな気持ちになってきました。治療回数は半年間で約20回掛かりましたが、肘の曲げ伸ばしも問題なくなりました。

今回の改善部位

1 斜角筋・胸鎖乳突筋、つまり首の前側

上肢帯:肩関節から手指までに症状をお持ちの方は必ずといっていい程、診なくてはいけません。斜角筋の深層には星状神経節という交感神経が集まる節があります。慢性痛・ストレスをお持ちの方は、自律神経にも問題がある事がほとんどです。また、僧帽筋上部に栄養を送る血管も頚横動脈といって頸部前面側面を走ります。自律神経からの面と筋肉に栄養を送る面でも頚部前面は重要と考えます。

2 トリガーポイント

肘に痛みを出す原因は、肘周囲の組織の損傷だけとは限りません。棘上筋・棘下筋・小円筋に形成されるトリガーポイントは、上腕から肘周辺・前腕にまで痛みを引き起こすケースもあるのです。

赤△に原因があっても痛みを感じる部位は、赤〇もしくは赤い点線内に出現します。

3 筋肉緊張、拘縮・筋膜の癒着および皮膚の滑走

筋肉の緊張および拘縮の改善は当然やらなければいけないポイントですが、筋膜の癒着、皮膚の癒着滑走の低下も改善をしていかなければいけません。例えば、Sさんは上腕を内側に入れたり、外側に回旋したりする事も腕全体が強張り出来ない状態でしたが、三角筋・上腕三頭筋・上腕二頭筋周囲の皮膚の滑走を良くすると腕全体の回旋もスムーズにとれるようになりました。つまりそれだけ皮膚も癒着し強張っていることが腕の動きを妨げ痛みを生じさせていた一つの原因だという事です。

4 未分化の組織

テニス肘ページでも詳しく説明していますが、関節周囲の痛みの多くは、未分化の組織といって自分で自分の身体を治癒しようと毛細血管が増殖してくるそうです。その新たな毛細血管が周りの組織に悪さをしてしまい痛みを引き起こしていると考えられます。受傷し2~3週間するとこの毛細血管が増殖してくると考えられますので早めの治療がやはり好ましいですね。

【参考】テニス肘とは??

5 呼吸が浅い

お身体を診ていくと胸郭の動きが小さく、しっかりと呼吸が出来ていない状態でした。我々の身体は、60兆個の細胞で出来ています。その細胞を形成しているのは『酸素・お水・栄養素』です。その中の酸素が低下してしまうと身体は元気にはなりませんし、組織の修復力は高まりません。姿勢を正した時の1回の吸気量は400CC。姿勢が悪い状態での吸気量は100CCとも言われています。単純に1/4程度の酸素量が変わってきます。姿勢を正すだけで身体の修復力・健康にも繋がります。胸郭がしっかりと開けるように施術する事で身体の組織末端まで血流・酸素が行きわたるようにしなければいけないと考えます。まずは、一番身近に出来る一番大切な身体の改善方法だと思います。

【参考】

横浜市・横浜駅周辺で肘の痛み・テニス肘で悩みの方は、『なる.整骨院』へお問合せ下さい。