10年来の足底筋膜炎・踵の痛み
※あくまで個人の感想であり、皆様に同じ効果が出るという事ではございません
今回はなんと10年来の踵の痛みでお悩みだった方の症例です
「たまに痛みが出ては数日で消える…」
このパターンをずっと繰り返していたそうですが、今回は痛みが引くどころか悪化する一方で、日常生活にも支障をきたしはじめた為、来院を決意されたそうです。そしてお話をお伺いし、検査をした結果、足底筋膜炎の疑いがみられました。
【参考】
足の裏の痛みで検索するとこの足底筋膜炎というワードが出てくると思います。まず足底筋膜とは足裏の様々な筋肉を覆っている膜状の組織です。
(上の図の緑の範囲です)
この足底筋膜は足裏が地面に接しているときに引き伸ばされ、荷重を分散させる役割を担っています。しかし、何らかの原因で筋肉や筋膜の柔軟性が失われた状態で引き伸ばされることにより痛みを生じてしまいます。
症状の特徴
- 長時間立っていると痛い
- 歩き始めや立ち上がりの一歩目が痛い
- 歩いたり走ったりしていると痛い
- 足裏で押して痛い場所がある
主に上記のこれらが挙げられます。痛みの出る場所は、下の図の①(一番下)に多く現れます(今回の症例ももこの場所でした)。
そして足底筋膜炎の一番の特徴として『とても治りずらい!!』
理由としては、もともと抹消ということもあり血行不良に陥りやすいのに加え、なんといっても安静にするのが難しい…足をつかずに生活するのはほぼ不可能ですよね?
足底筋膜は立っているだけでもストレスがかかる為、安静にするのが非常に難しいです。それゆえに治りずらい傾向があります。
原因は姿勢不良
先ほど何らかの影響で筋肉や筋膜の柔軟性が失われると言いましたが、今回の方の場合は姿勢不良が大きな原因として挙げられました。
頭部前傾、骨盤後傾の典型的な後方重心の姿勢です。この状態で荷重すると足の指がうまく使えなくなります。
足の指にも関節がありそれぞれ筋肉が付いているので、「足の指が使えない」=「足裏の筋肉の動きも悪くなる」ということが言えます。実際にこの方の履いている靴底を見てみると踵の部分だけがすり減ってしまっていて、減った部分が指先側から踵側に向かって傾斜していました。
つまり踵を引きずるようにして歩いている事が分かります
(靴底の減り方には結構ヒントが隠されています)
そして治療は第一に姿勢改善の為に全身を調節し、なおかつ、患者様自身にもご協力いただき日常生活での姿勢も改善するよう意識していただきました。そして足底も筋膜リリースや治療器なども使いながら筋肉・筋膜の柔軟性を取り戻すように施術し、5~6回目の治療の時点で日常生活には支障が出ないくらいまで痛みがなくなりました!!
患者様がとても真面目な方でこちらの提示した通院ペースや指導をきっちりと守って下さいました♪
やはり早期回復に患者様のご協力は欠かせません!!
足底筋膜炎は治りずらいと言われていますがしっかりと治療すれば治るものだと当院は考えています。
もう治らないと諦めている方、ぜひ一度ご相談下さい
その他の症例はコチラ↓↓