すねの痛み、シンスプリントとは?

☑ 走ったりジャンプするとすねが痛い

☑ 練習後にすねに痛みや違和感がある

☑ すねの内側を押すと痛い

☑ 一旦休むと楽になるが練習するとまた痛くなる

スポーツに打ち込んでいる学生さんの中でこういった悩みを抱えている方はいませんか?その症状は『シンスプリント』によるものかもしれません。シンスプリントは正式には脛骨過労性骨膜炎と呼ばれ、一般的には治りずらいとされており、練習を休んだり整体や接骨院に通ってもなかなか治らないというケースも多くみられます。

症状と原因

シンスプリントは基本的にはオーバーユース(使いすぎ)により発生するもので、脛骨に付着する「後脛骨筋」「長趾屈筋」「ヒラメ筋」の3つの筋肉が繰り返し収縮することで付着部に牽引ストレスが加わり、骨膜が炎症を起こしてしまうのです。これらの筋肉は主につま先立ちをする際によく使われる為、走る動作やジャンプ動作の多い競技に好発しますが、その他にもアスファルトなど硬い地面を走る機会が多かったり、極端に練習量が多いケースにも好発します。

 

症状は主に脛骨という膝下の骨の内側下方1/3に現れます。この脛骨の内側に沿って押していくと同部位に痛みを誘発しますが、症状が進行し炎症範囲が広がっていると脛骨の内側の広い範囲に痛みを感じるようになります。また初めは片方のどちらかに症状をきたすことが多いですが、かばいながら運動を続けてしまう事により徐々にもう片方にも痛みを生じるケースが大半です。

【シンスプリントを引き起こす原因】

  • オーバーユース(使い過ぎ)
  • 筋肉の柔軟性の欠如
  • 間違ったランニングフォーム
  • 回内足
  • クッション性の低いシューズの使用
  • アスファルトなど硬い地面でのトレーニング

回内足とはまっすぐ立った時に後ろから見てアキレス腱のラインよりもかかと外側に捻じれてしまっている状態のことを指します。正常の場合はアキレス腱のラインとかかとが一直線に並びます。

 

脛骨疲労骨折との鑑別

シンスプリントと誤認されやすいケガの中に『脛骨疲労骨折』というものがあります。痛みが出現する場所も同部位ですがそれぞれで治療法・治癒期間が大きく異なるので注意が必要です。

シンスプリントと初期の脛骨疲労骨折はレントゲンにおいての鑑別が非常に困難です。通常骨折はレントゲンにおいて骨折線というものがみられますが、疲労骨折の場合、初期の段階では異常所見はみられません。時間の経過とともに次第に骨折線や仮骨形成が見られるようになりそこで初めて疲労骨折だったと分かることがほとんどです。

その為、シンスプリントと診断されて治療をしてもなかなか治らないという方は一度整形外科でレントゲンを撮ることをお勧めします。

治療方法

➊ 徒手療法

局所的な治療として骨膜を牽引している原因の筋肉のリリースを行います。また今後の再発のリスクを考え、発症の要因となっている骨盤のゆがみや足関節に対する調整・矯正も同時に行っていくことでシンスプリントだけでなくその他のスポーツ障害の予防効果も期待できます。

❷ 筋膜リリース

筋膜リリース

当院では『ファズブレード』という医療用ステンレス製の器具を用いて筋膜リリースを行います。ふくらはぎ周辺の筋膜を整えることにより原因の筋肉へのストレスを緩和することができます。

詳しくはこちらをご覧ください⇒筋膜リリースとは?

❸ 特殊治療器/立体動態波/3D微弱電流/超音波/ハイボルテージ

当院ではトップアスリートも使用している治療器を用いて患部の鎮痛・炎症の抑制を図ります。また表面からは触れられない深層の筋肉に対してもアプローチすることが可能なので上記の治療に加えて行うことでより高い効果が期待できます。

❹ ランニングのフォーム指導

一旦症状が改善されても間違ったランニングフォームのまま練習を続けていればまた再発してしまう恐れがあります。当院では正しいランニングフォームをトレーナー経験のあるスタッフが指導・アドバイスさせていただき身体への負担の少ない理想的なフォームを目指します。

予防方法

シンスプリントを予防するには下記の項目を実施・改善してみて下さい。

  • ウォーミングアップでしっかりと身体を温める
  • 練習前後でふくらはぎ・アキレス腱・足首のストレッチやケアをよく行う
  • クッション性の高いシューズを利用する
  • 日頃から股関節・足関節の柔軟性を高めておく
  • テーピングで筋肉への負担を軽減させる
  • ランニングフォームの見直しを行う
  • 硬い地面の上でのトレーニングは避ける

 

もし練習中や練習後にすねに痛み・違和感を感じたり、その他スポーツ障害でお悩みの方は、【横浜駅徒歩12分:なる.整骨院】へご相談下さい。