本当の四十肩・五十肩はすぐに治りません!

四十肩・五十肩でお悩みの方は、おそらく多くいらっしゃるかと思います。四十肩・五十肩とは、肩関節周囲炎という大きな分類の中の一つです。四十肩・五十肩が数回で治る!という言葉に騙されない様にしてください。もしあなたの周りで「あそこで1回で治った」「2回で治った」という方がいらっしゃったらそれは、四十肩・五十肩ではありません。おそらく軽度な肩関節周囲炎でしょう。

四十肩・五十肩とは?

肩が痛い・挙がらないからと言って、四十肩・五十肩ではないという事をここでまず一つ覚えてください。症状名から40代・50代の方がなるのかというとそうでもありません。30代の方・60代・70代の方も患う可能性は十分にあります。一般的には、肩を挙げると肩関節や上腕にかけて痛みが走る事を四十肩・五十肩といいます。

症状

1 夜寝ている間も痛い。痛くて眠れない。

痛くなり始めて、最初の2か月間くらいはこの夜間痛を訴える方もいらっしゃいます。夜間も痛いと眠れずストレスにもなります。このストレスが他の部位にまで症状を来し、負のループとなってしまうと自律神経が乱れ、頸部の緊張を引き起こし、さらに肩関節にも悪影響となりますので、注意が必要です。この夜間痛については、治療法でも出てきますが、当院で使用している関東では当院のみの定電流治療器が効果的です。

2 朝起きてからしばらくは、全然動かない。

朝は特に痛みが辛かったりします。洋服(衣類)の着脱も痛いと本当につらいですね。特に肩を後ろに回す動作は厄介ですね。女性の下着を着ける動作:結帯動作という言い方もします。お昼くらいになると少しですが動かしやすかったり、痛みが減少する方もいらっしゃいます。朝はやはり、身体の血行が悪いことが原因です。

3 トリックモーション

肩を挙げようとすると痛くて肩が真っすぐ伸びず、肘が曲がってしまいます。肘が肩を代償して何とか挙がる事をとシックモーションと言います。

原因

一般的には、原因不明といわれています。病院や整形外科では原因はわからいもしくは、年齢とせいと言われることが多いですね。確かに明確な原因は、わかっておりません。しかし、当院が考える肩関節の機能障害と痛みが出やすい方の特徴として、下記が挙げられます。

1 猫背:姿勢が悪い

首が前に落ちている・背中を丸くした状態では解剖学的に肩関節は正しく挙がりません。もしくは正常可動域まで挙がらないように出来ているのが人間の基本的な身体の構造です。

2 骨盤の動きが悪い(仙腸関節)

3 肩甲骨の動きが悪い

骨盤と肩甲骨は、仲良しです。骨盤が硬い状態でもダメですし、肩甲骨が動いてない状態もよくありません。特に肩甲骨は、上腕骨と肩関節を構成しますので、この肩甲骨が癒着し、肩が動いていない方はほとんどです。特に肩甲骨の下角(下部)は、様々な筋肉と癒着を引き起こします。この癒着を剥がすことも重要です。

4 背骨(脊椎)の動きが悪い

猫背がある場合は特に1~4番全てに連動してしまいます、背骨の動きが良い事は、お身体にとって健康にとってとても良い事です。

【参考】姿勢を正すメリット

※未分化の組織

肘関節でも出てきましたが、肩関節付近に未分化の組織(血管が増殖)が発生してきます。自分の身体を治そうと血管が新たに増殖してくるそうですがこの血管が悪さをして痛みを長引かせてしまいます。最近、TVに出ていられた整形外科でこの増殖した血管(モヤモヤ血管)をカテーテル治療で消失させると出ておりました。これには、とても納得と賛同をしてしまいました。しかし、この治療は未だ自由診療で50万円くらい掛かるそうなので踏み切るには少し勇気もいりますね。

四十肩・五十肩の本当のところ

冒頭にも述べましたが、あなたの肩が本当に四十肩・五十肩だとするとすぐには治りません。しっかりと四十肩・五十肩を研究されている医師が治癒まで平均で10か月と仰っています。平均ですので、4か月の方もいれば2年・3年という方もいらっしゃいます。この平均10か月を下回る様に施術していく事が我々の仕事だと考えています。この事を知っている治療家も少ないので、説明もしてくれません。きちんと説明を受けて納得して治療を受けられるようにしてください。当院ではこの事実をしっかりとご説明させていただきます。

一般的な治療

1 鎮痛剤とシップ薬

ロキソニンやシップ剤をして様子を見てくださいと言われることが多いです。

2 注射

関節内にステロイド剤、非ステロイド剤、ヒアルロン酸注射。数回の注射で改善した方のお話も聞くことはありますが、10回位注射をして良くなるどころかますます悪くなっている方のお話もよく伺います。2~3回の注射で改善しない場合は、過度に注射する事はあまりお勧めできません。これは、膝関節・肘関節どこの関節でも同じことが言えます。すでに欧米では、過度の注射、やむを得ない時の注射以外はお勧めできないと言われてきています。先日も週1回で8回注射を打ち続けた患者さんがどんどん悪化してきたと来院されたケースがあり、肩関節に詳しい病院でMRIを撮ってきていただくとステロイドが関節内に貯留している可能性があり、それがさらに痛みを引き起こしているかもしれないと診断を受けた方もいらっしゃいました。

3 理学療法と物理療法

干渉波・低周波で鎮痛と筋肉の弛緩・マイクロ波で患部を温めることが多いです。ウォーターベッドは、身体全身の血流が良くなるという意味では効果がないわけではないですが、なかなか改善は見られないでしょう。

当院の治療法

1 まずしっかりと四十肩について理解していただきます。その上で治療を続けていかれるかご自身で判断していただきます。

2 身体全体を診る

【参考】当院の治療方法・評価・検査

肩関節が正しく動くには、上記にもありますが、骨盤・股関節・背骨・肩甲骨が正しく動いていなければいけません。また、筋肉の緊張は必ず起こりますので、筋肉の弛緩には頸椎からも調整していく必要が必ず出てきます。肩関節が拘縮どころか硬直しているケースもありますので、硬直しているケースではやはり少しお時間がかかります。しかし、急に患うわけではなくこれまでの身体の使い方の結果、痛みと可動域制限を伴いますのでしっかりとした治療が必要です。

3 物理療法

夜間痛を伴う方には、定電流治療器が効果的です。3回~5回くらいの治療で夜間痛が消失するケースが多いです。肩関節の拘縮・硬直にはトップアスリートも使用している立体動態波・超音波治療を使用する事もあります。当院では、干渉波・低周波はあまり効果があるとは考えていないので使用してません。

 

4 未分化の組織(モヤモヤ血管)

未分化の組織(モヤモヤ血管)に対しての施術を行います。少し、痛みを伴うケースもありますが長く続くことはありません。この未分化の組織(モヤモヤ血管)を早く取り除ける事が早期回復にも繋がります。

5 筋膜リリース

ほとんどの患者さんの肩甲骨が癒着しています。肩甲骨と肩関節が一緒に動いてしまったり、肩甲骨が動かなくなってしまっています。この癒着を剥がす事で筋膜の滑走性が良くなることはもちろん、溜まっている老廃物が代謝されます。この治療をして身体にとって損はありません。痛みのない方も是非、受けてみる事をお勧めします。当院では、【ファズブレード】とう器具を使用しこの癒着を剥がしていきます。

筋膜リリース

【参考】筋膜リリースって!?

※アイシングはする?しない?

急なお怪我もそうですが、当院では急なケガの直後以外はアイシングを推奨していません。『冷やす事で冷たく気持ちが良い』『冷やす事で患部が麻痺した感覚で鎮痛効果』といったレベルです。やはり温めることで血流をよくし、患部をどんどん修復していかなければいけません。『冷えは万病のもと』冷やしてよいのは、ケガをした直後の10分程度と考えます。最近では、イタリアサッカーセリエAのACミランでは、アイシングはほとんどしないそうです。

自宅で出来るケア(簡単で効果的な方法)

1 背骨の前後の動きが大事

背骨の前後の動きは、肩関節だけでなく健康にはとても重要と考えます。

 

2 肩甲骨の動きが大事

肩甲骨と肩甲骨を近づけるように引き寄せる運動を繰り返しましょう。

3 僧帽筋を緩めることが大事

肩を上に引いて、力を抜く動作を5~10回繰り返してください。力を抜くときはパッと脱力するようにしてください。

4 脇の下=肩甲骨の外縁・下部を緩ませることが大事

痛くない側の手で脇の下の筋肉を引き離すようにマッサージてみてください。筋肉を掴みながら動かせる範囲で肩を動かすとより効果的です。

5 お水をたくさん飲むことが大事

良い筋肉・健康にはお水が欠かせません。症状にお悩みの方程、水分摂取が本当に少ないです。目安ですが、約2Lは摂取してください。あなたの5年・10年後の健康に必ず役立つはずです。

 予防法

予防法は、上記セルフケアと同様の事をしてください。身体が正しく動かせる事が四十肩・五十肩の予防につながります。

【参考】肩に関する症例と口コミはコチラ

【参考】肩が挙がらず、朝起きると手首まで硬直してしまう・・・

肩が挙がらない

患者さん
一ヶ月半前から、右手を上げようとすると、肩に激痛を感じる様になりました。
そしてそれが悪化したのか、朝起きると右腕から手先が痺れ、硬直する様になりました。
先輩から「ゴットハンドの先生だよ」と紹介を受け、「なる.整骨院」に伺いました。
初診の前に問診表の記載があり、「やりたい事」という欄があったので、ゴルフとドラムと記載しました。院長先生はそれを見て「ゴルフもドラムもやりましょう」と言って下さいました。
院長先生から言われた①入浴してカラダを冷やさない②水を2L飲む③右手を下にして寝ない④炭水化物は控える事、を守り生活しました。(しかし酒好きの私の頭からはアドバイス⑤のお酒を控えるはすっかり抜けていた・・・)
全く上がらなかった肩が、通院三回目で楽々と上がる様になりました。
なる.整骨院は治療により痛みを取り除き、やりたい事に向かって背中を押してくれる整骨院です。
是非、やりたい事があって痛みと闘っていたら、「なる.整骨院」に行く事をお薦めします。
結果、私はゴルフもドラムも楽しむ事ができました。
院長先生、有難うございました。

この患者さんの場合は、四十肩の様な肩関節が原因の症状ではありませんでした。首肩の症状(頚肩腕症候群)が原因で、肩も挙がらない。手首まで動かない症状になってしまったようです。しっかりと身体を診る事が本当に重要です。肩が原因だと思ってみているとすぐには改善しなかったでしょう。

四十肩・五十肩の悩み、肩関節周囲における痛みや違和感でお悩みの方は、【横浜駅徒歩12分:なる.整骨院】へご相談下さい。