首の痛み・スキーで転倒後回らなくなった首の治療
※あくまで個人の感想であり、皆様に同じ効果が出るという事ではございません。
まったく首が回らない
今回の患者様はご来院の2日前にスキーで転倒し首を痛めてしまった男性です。ご来院され待合室で問診票をお書きいただいてる様子が非常にお辛そうなのが印象的でした。そして実際に動きを見せていただくと、ほとんど首が回らず上もまともに向けない状態…。痛み自体は首の後面真ん中のラインと首の左右前側の場所に現れていました。
原因と治療
問診、検査をして分かった今回の痛みの原因は頸椎(首の骨)の動きが転倒の外力によって悪くなってしまっていたことと、胸鎖乳突筋の過緊張により頭が前に引っ張れてしまい、首へのストレスを増加させていることでした。頸椎の可動性の低下は首の可動性の低下に直結し、胸鎖乳突筋の過緊張は痛みの増加と症状をより治りづらくしていることが考えられました。
原因が分かっているので治療自体は非常にシンプルでした。頸椎の可動性の低下している箇所を調整し、胸鎖乳突筋の過緊張をとって頭の位置を本来の正しい位置に戻しただけです。それだけでも初回の治療が終わった後は首の動きが劇的に改善していました。
大切なのは原因を見つける事
治療は時間をかけて行えばいいとは限りません。場合によっては治療中の姿勢や動きが余計に患者様のお身体に負担をかけてしまっている可能性があるからです。また原因が分からないのに闇雲に施術・治療を行ったところであまり効果はありません。これは他の患者様から聞いたお話ですが、腰を痛めてしまって近くの接骨院に行ったら「とりあえずベッドにうつ伏せになって下さい。」と言われいきなり施術が始められてしまったそうです。これでは本来治るべき症状も治らず患者さまも余計に不安に感じてしまうでしょう。
当院ではまずその方のお身体の状態を把握し原因を洗い出すところに時間をかけ、今のお身体の状態について説明させていただきます。そして患者さまにもご理解・ご納得いただいたうえで原因と思われる箇所に対して適切な治療を行うことを心がけています。
【参考】