有痛性三角骨障害の症状・原因・検査・治療解説


有痛性三角骨障害とは

かかとの周囲やアキレス腱周囲に痛みが出るケースがあると思います。痛みの原因は様々ですが、その中で有痛性三角骨障害というものがあります。(足関節後方インピンジメント症候群とも呼びます。)プロサッカー選手の中村俊輔選手やプロ野球の大谷選手もこの三角骨障害で手術を選択しています。基本的には足関節を底屈(足首を下に向ける動作)した際に足関節の後ろで三角骨が距骨や脛骨などの骨と衝突したり、軟部組織がはさまることで痛みが発生していると言われています。この底屈動作を繰り返して痛みが続くと距骨後突起の疲労骨折がおこることもあります。(この骨折との鑑別は難しい…)

三角骨とは?

足には小さい骨が全部で26個存在しています。足根骨7個、中足骨5個、趾骨14個という構成です。もともと三角骨という骨は存在しません。先天的に三角骨が存在する人もいれば、底屈動作が繰り返されることで骨同士がぶつかり余剰骨として三角骨が出てくる方もいます(骨折後の偽関節なども)。また幼少期には距骨の後ろに骨核という小さい骨があり、これが出現してから約10か月程で距骨と癒合されるとされています。本来癒合されるこの骨核がなんらかの影響で癒合できなかったものが三角骨として残っているとの報告もあります。10人に1人はこの三角骨があると言われていて、必ずしも三角骨があるからといって痛みが生じるということではないようです。

症状

基本的には足関節の底屈動作で足首の後ろの部分に痛みを訴えます。足関節の捻挫をきっかけに痛みを感じ、いつまでも痛みが抜けないケースがこの三角骨障害が大元だったという例もあります。

原因

  • 三角骨が挟まれることでの痛み

足関節の底屈という動きは足首を下に向ける動きになります。その間に余剰骨として存在している三角骨があるので挟みこまれます。その影響で痛みが発生していると言われています。ただ三角骨が画像上あるからといって絶対痛みがあるとは限りません。ですので挟まれている三角骨が痛みを出してるとは言い切れない部分もあると思います。

【参考】三角骨障害と診断された踵の痛み治療の口コミ

  • 長母趾屈筋による痛み

長母趾屈筋が三角骨とぶつかる影響で摩擦により炎症がおこることで痛みにつながるとも言われています。長母趾屈筋は三角骨の後ろを通るので摩擦をおこしやすいのかもしれませんね。

・長母趾屈筋の機能解剖

起始:腓骨後面の下3分の2、下腿骨間膜の下部

停止:母趾の末節骨

主な働き:母趾のMP関節、IP関節の屈曲(足の親指の部分を曲げる動き)。日常生活の中ではバランスをとろうと無意識に使っている事が多いです。

当院の考える原因

  • 柔軟性の欠如

筋肉の柔軟性が乏しいとあらゆるケガ・障害の起こりうる原因になります。特に三角骨障害と言われるかたは下腿の柔軟性が乏しいです。(下腿三頭筋、長母趾屈筋など)この状態で動作を行う事で踵周囲に伸張ストレスが加わり痛みを発生しやすくなります。

  • 関節可動域の低下

股関節、足関節の可動域はとても重要です。最近では踵を地面につけたまましゃがむ動作(蹲踞)ができない子どもが増えています。これは股関節、足関節の可動域の低下を表しており、柔軟性の欠如とも関連してきます。

  • 骨盤の左右差

三角骨障害は片側でおこる事がほとんどです。スポーツの特性にもよりますが、骨盤の左右差が痛みを発症させている事も少なくありません。骨盤の左右差が結果的に脚長差につながり、片側への負担となることで痛みを訴えることもあります。

好発年齢

10歳前後のお子さんに多くみられるものです。

検査・診断

整形外科での有痛性三角骨障害の基本的な診断はレントゲンで判断します。そのレントゲンで三角骨があれば三角骨障害と診断されることが多いです。CTを用いるとより明確に判断できます。徒手で検査をする場合は足関節を他動的に底屈します。その際に痛みが発生すると三角骨障害を疑いますこの徒手検査のみでは他の疾患も考えられますので注意が必要です。似たような痛みでアキレス腱炎があります。これと鑑別する判断の一つとして足関節の底屈を自動と他動、両方行います。アキレス腱炎の場合だと自動で底屈を行うと痛みが発生しますが、底屈を他動で行うと痛みが発生しないケースが多いです。

好発するスポーツ

  • サッカー
  • バレエ
  • 野球
  • ラグビー など

有痛性三角骨障害が発生しやすいスポーツとして特にサッカー、バレエダンサーが挙げられます。サッカーではつま先を下に下げて蹴る(底屈動作)インステップキックという動作が多いためと言われており、バレエだとつま先立ちでの動きが多いことからこの2つのスポーツで発生することが多いと感じます。野球の大谷選手の場合だとピッチングの際、軸足がリリースの時に足関節の底屈が強く見られますので、それも原因の一つでしょう。

【参考】スポーツ障害

一般的な治療

保存療法

  • サポーターやテーピング

サポーターやテーピングを使って底屈に制限をかけます。炎症期や痛みの強い場合などは良いと思いますが、過度な固定は周りの組織にも制限をかけるので、治りが遅くなります。日常生活やスポーツ選手の競技復帰のためにもサポーターなどの固定は最低限で行いましょう。

  • マッサージ
  • 物理療法(干渉波・超音波・マイクロ波など)
  • 湿布薬・抗炎症剤・鎮痛剤・注射

【参考】ブロック注射について

【参考】ロキソニンの副作用って?

手術療法

最近ではどの場所でも内視鏡を用いて行う事が多いです。他の手術と比べると痛みが少なく手術の跡も小さいので主流になっています。有痛性三角骨障害も内視鏡を使っての手術が多いです。内視鏡を用いて三角骨を切除していく手術になります。この手術では長母趾屈筋腱の状態も確認できますので、腱の状況によっては腱が滑らかに動くようにしていきます。

当院の治療

当院では「画像所見だけが痛みの原因」とは考えておりません。三角骨が痛みを誘発している方もいらっしゃるかもしれませんが、患者さんの状態をしっかり診て検査、評価してから治療を始めていきます。

➊ 筋弛緩の徹底指導

セルフケア・予防にも記載がありますが、1番重要なところとなります。どの筋肉のどの箇所に原因があるのかを追求し、お伝えします。そしてセルフケアを徹底していただきます。

❷ 骨盤・バランス調整

検査において分かった骨盤の歪みやズレ、アンバランスを整えていきます。当院では解剖学的肢位に近づけることで痛みからの解放が得られると考えています。これは、KYテクニックにて世界でも認められ、日本でもこれからDr.(ドクター)にも認められるであろう理にかなった治療法です。

❸ 関節調整・矯正

足関節をはじめ関節可動域の狭い方に対しては関節自体を調整・矯正することもあります。矯正自体は患者様への負担が少なくお子様にも安心して受けていただけます。

❹ 特殊治療器

関東には当院のみ導入している定電流治療器『AAP』を用いて患部の治療を行います。西日本では、甲子園と香川県「feeel」でしか扱いのない特殊な治療器で、傷めた組織の回復を図る事に非常に効果が高い治療器です。この特殊治療器は炎症の抑制や神経由来の痛み、さらに筋肉や靭帯、骨が原因の痛みに対しても効果的です。

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