ばね指とは?

ばね指というフレーズはみなさんも聞いたことがあるかもしれません。でも実際にどうゆう病態?と言われると分からない人も多いのではないでしょうか。一般的な症状としては、指を曲げた状態から伸ばそうとしても、ひっかりを感じ、すぐに伸ばせなくなります。ようやく伸ばした際には、縮んだばねが勢いよく伸びるように見えるため、ばね指と呼ばれています。

ばね指は、腱鞘炎がもっとひどくなった状態とも言われています。年齢を重ねるにつれて、ばね指になる人は多く、男性よりも女性の方が多いです。中高年に多いのですが、乳幼児にも発生する事があります。ですが、痛みなどを訴えないために、発見が遅れる事が多いようです。乳幼児では、圧倒的に母指に多いので乳幼児がいらっしゃるご家庭では、お子さんの指が曲がったままになっていないか、気にされてみてください。

ばね指はどんな人に多いの?

  • パソコン作業などの指先を多く使われる仕事の方
  • 家事をされてる主婦の方
  • 女性の妊娠中、出産後、更年期の方

ばね指の方々の職業を伺うとパソコン作業などの指先を使う仕事をされている方に特に多くみられます。一般的には、指先を頻繁に使う事で手指の負担が多くなり、痛みにつながっているものだと考えられていますが、同じ仕事をしていてもばね指になる方とならない方がいるのは、不思議ではないでしょうか。やはり痛める人と痛くならない人の違いは、上肢(手指~肩)の使い方や姿勢の影響が大きく関わっていると考えています。

また、ばね指が女性に多い理由としてホルモンバランスの乱れが関係していると言われています。エストロゲンという女性ホルモンが出産後や更年期の影響により少なる事が原因です。エストロゲンには、腱が受けたダメージの修復に関わりをもっています。その女性ホルモンであるエストロゲンが出産後などのは、低下することでばね指につばがるケースがあります。

主婦の方々が家事の影響で指を痛めていると考えていても、実はホルモンバランスの影響だった!?なんてことも多く見受けられます。

内科的疾患の影響

ばね指は糖尿病や慢性関節リウマチで引き起こされるケースもあります。特に複数の指でばね指が生じている場合は、内科的疾患が原因の可能性もありますので、早期に専門家にご相談ください。

症状

  • 指を曲げるのが痛い
  • 指は曲げられるが、曲げた後にうまく伸びない(伸ばす際に、「コキン」と音がする方もいる)
  • 日常生活での痛み(家事をする際、ペットボトルの蓋が開けられない。といった訴えが多いです)
  • 段発現象という、動かしている途中で引っかかりを感じ、ばねの様に弾けるような現象がおこることもあります。

類似疾患

指を曲げた際に、腱が横にずれることで「コキン」とした音が生じ、痛みを伴うものが伸筋腱(指を伸ばす筋肉の腱)の脱臼です。患者さん、施術者、どちらもばね指と間違えることがあるようです。ばね指と伸筋腱の脱臼ですと治療の仕方も変わってきます。両者の鑑別も難しいので、上記の症状の際は、ご自身で判断せずに、専門家にご相談ください。

一般的な治療(医療機関での治療)

安静

なかなか手先の部分ですので、安静は難しいところです。固定もすることもありますが、固定することで、痛めているところ以外のまわりの組織まで2次的に硬くなり、余計に治りずらくなることもありますので注意が必要です。

注射

痛みが強い場合だとステロイド注射と麻酔剤を混合したものを患部に注射することが多いようです。

手術

腱が圧迫されている状態ですので、腱を圧迫している腱鞘という部分をきることで、腱の圧迫を解いていく手術をしていきます。短時間で日帰りですることができ、すぐにリハビリもすることができます。

※右の図の青色の部分が腱鞘といわれる部分で腱を圧迫しています。その圧迫を手術によって解放することで、痛みのない動きやすい状態にします。

 

当院での治療

正直、ばね指を早期に治すのはとても難しいです。ばね指専門の治療家はいません。当院ではやはり嘘はつきたくないとこのページを含めその他の症状解説パージを作成しています。しかし、早期に改善するケースの一つとしてお腹の緊張が挙げられます。ばね指でお困りでしたら一度ご自身のお腹をグ~ット押してみて指を曲げ伸ばししてみてください。もしかすると動かしやすいかもしれませんよ。もしばね指でお困りでとにかく早く治したい場合は、しばらくの間、水洗いができないなどリスクもありますが、指専門、ばね指専門、手の外科などを謳う医療機関へご相談する方が賢明かと思います。気長でも良いので治したいという方は、ご相談下さいませ。

【参考】腱鞘炎の症状・原因・治療・予防

当院で行う治療方法

上記の評価をもとに施術をしていきます。その評価があって様々な手技療法が生きてきます。適切な場所に適切な刺激を送る。これがシンプルに一番の治療法ですが、適切な場所へ適切な刺激が一番難しいところでもあります。

  1. 手技療法:これが一番のメインとなります。『痛いところに原因はない』痛い部位は、症状であって原因ではありません。当院では、筋膜リリース・仙腸関節療法・トリガーポイント・カイロプラクティック・KYテクニックその他の治療法をその症状に合わせて施術してきます。
  2. 電気療法:関東には当院にしか存在しない(あの日本人テニスプレーヤーが所持)定電流治療器。日本人MLB選手やオリンピック選手も使用する立体動態波、超音波治療器、高電圧治療器を使用します。

数ある治療法を学んできましたし、学び続けている中で一人一人に最良なものを選んで施術いたします。

① カイロとは?

カイロプラクティック(Chiropractic)の「Chiro」は手を、「Practic」は技を意味するギリシャ語を発祥とするように、主に手を用い、主に頸椎~背骨~仙腸関節を矯正することにより身体の不調を改善する手技療法です。
※本来、人間には必ず自己治癒能力が備わっています。

現代の食生活、日常の姿勢から背骨の歪み、神経の不活性化がおき、自己治癒能力が低下しがちです。それを高めてくれるのが、カイロプラクティックによる関節への治療です。

② AKA療法とは?

かつては整形外科の医師が考えた治療方法で、関節の動きを改善する治療方法で、主に仙腸関節をはじめその他各関節に施術できる非常に弱い力で関節を治療します。

当院ではカイロプラクティックと独自の仙腸関節(※)調整の良いところを取り入れて患者さんに合った治療方法を選択していきます。

仙腸関節性の腰痛

※仙腸関節は、不動の関節と言われておりましたが、実は2~3mm程動く関節であり、非常に繊細かつ身体への影響力は、非常に大きい身体の土台を支えている重要な関節です。 左右の関節の機能異常、ロッキングなどにより様々な不調をきたし、この関節を治療することで関所が開くように血液の流れにも大きな影響を及ぼします。腰痛、神経痛だけでなく、手足のむくみやお腹の張り、首の痛み動きなどにも効果があり、まだまだ解明されていないこともたくさんありますが、魅惑の関節といえるでしょう。

様々な痛みを長く患い、改善されない方は、AKA骨盤調整・カイロを受けてみると何か改善が見られるかもしれません。

③ KEN YAMAMOTO テクニックとは?

KEN YAMAMOTO テクニックは、医学の先進国である欧米では、医師たちにも認められている「解剖学・運動学的に根拠のある」治療法です。「肩がこるから肩を治療・揉むのではなく」解剖学的にその原因となる箇所を治療していきます。今後日本でも医師たちに認められる日もそう遠くない。そう思っています

④ 筋膜リリース

【参考】筋膜リリースとは?こちらをご覧ください。

⑤ トリガーポイント

上記に記載してありますように痛みにトリガーポイントの評価と施術は欠かせません。

治療の流れについて

  1. 初 診
  2. 問 診
    現在の症状、日常生活などをよく伺います
  3. 検 査
    症状の特定の為にどの動きでどこが痛むのかなどを伺っていきます
  4. 治療計画の立案
    症状の説明および今後の治療の説明をしていきます
  5. 治療
    来院時よりも症状が軽くなるようにしっかりと治療をさせていただきます

少しでも早く“治す”ことが治療家の使命です!