肋間神経痛とは?

肋間神経痛とは症状の名前です。背中や脇腹、肋骨、脇の下などに痛みを生じます。左右両方ともというより、左右のどちらかが痛い事の方多いです。症状としては、様々な事が挙げられるのですが深呼吸での痛みは肋間神経痛の人に共通して起こる事が多い傾向にあります。肋間神経痛の原因は様々ですが、最近では自律神経の乱れ(ストレスなどの影響)によって症状を引き起こしているケースが非常に多いと言われています。このストレス社会とも言われている現在、これからも増えていく症状の一つかもしれません。

肋間神経痛の種類

肋間神経痛には大きく「原発性肋間神経痛」と「続発性肋間神経痛」の2種類に分けられます。

原発性肋間神経痛

原発性肋間神経痛とは、原因が明確でないものを指します。原因がはっきりしない中で、特に影響が大きいと言われているのが、ストレスとの関係です。他にも、仕事の影響や妊娠の影響など、様々な要因がございます。

続発性肋間神経痛

続発性肋間神経痛とは、外的な影響でおこる肋間神経痛のことを言います。特に多いのが帯状疱疹での肋間神経痛です。ウイルスの炎症で痛みを生じます。他には、骨折や事故の影響で肋間神経痛が生じる可能性があります。肋間神経痛が内科的疾患によるものだったり、肋間神経痛と疑っていたら、心臓の問題であったりする可能性もあります。まずは病院で検査をしてもらい、それでも原因がはっきりしない時に整骨院や治療院でみてもらう事もご検討ください。

肋間神経痛のメカニズム

人間の身体には、背中から胸にかけて肋骨という骨がついています。

これは身体の中にある臓器(心臓など)を守るためにできたものと言われたりします。この肋骨に沿った形で神経が通っています。この神経が何らかの障害をうけることで、肋間神経痛を生じています。

※右の図の赤い部分が肋間神経で、肋骨に沿って走行しています。

 

 

肋間神経痛になりやすい人

些細な事でも気にされる方、ストレスを溜めやすい、感じやすい方

身体はストレスを感じると、無意識に力が入った状態になります。その状態が長期間、続くことで姿勢に影響をおこし、肋間神経痛につながる方もおられます。

デスクワークなどの長時間座った状態でお仕事をされている方

姿勢については、どんな症状にも言えることかもしれません。長時間の同じ姿勢は、身体に様々な影響を及ぼします。くわしくは下記の参照をご覧ください。

【参照】姿勢を正すメリット・理由

産前・産後の方

お腹がおおきくなることで、内臓も肥大し神経を圧迫するケースもあります。

また産後の影響で骨盤が広がり、肋間神経痛につながるケースもあります。

肋間神経痛の症状

肋間神経痛で特徴的なものは、深呼吸時に痛みがあることです。また内臓の病気なのかと錯覚するくらいの激しい痛みがありますので、他の病気や骨折などとの鑑別も大事です。

  • 背中や胸の痛み
  • くしゃみや咳での痛み
  • 歩いたときの振動で痛む
  • 呼吸が出来ないほどの痛み
  • 脇腹にズキンとする痛み
  • 症状が程い場合は何もしていなくても激痛

肋間神経痛の原因

自律神経による影響

最近では、肋間神経痛はストレスの影響が一番多いのではないか!?と言われています。なぜストレスが悪さをするのかというと、自律神経が関わってきます。自律神経には交感神経と副交感神経の2種類存在します。交感神経は身体を活発な状態に、副交感神経は身体をリラックスした状態にする働きがあります。ストレスの影響で自律神経の乱れが生じ、交感神経が優位になり、身体の興奮状態が続き、肋骨まわりの筋肉も緊張します。副交感神経が働かなくなり、身体が休まらないことで症状を出しています。

肋骨まわりの神経の影響

上記にも記載しましたが、神経は肋骨に沿った形で通っています(肋間神経)。その神経が骨や筋肉が悪さをし、症状につながるケースがあります。

骨折やヒビなどの外傷の影響

肋骨骨折の合併症として、肋間神経痛がでることもあります。そして、肋骨骨折と肋間神経痛はにている症状が多々あります。この2つをしっかり鑑別しないと、治療法も変わってきますので注意が必要です。その他にも、胸椎の骨折や打撲によるものなどもあります。

帯状疱疹による影響

ヘルペスウイルスによる帯状疱疹によっても症状を生じます。このような場合だと病院で血液検査等しないと、くわしくは分かりません。よく好発するのは妊娠後期の方です。顔面神経麻痺の方も、同じ時期に多く同じウイルスが関連しています。まずは、病院での精査をお勧めいたします。

がんによる影響

肋骨や背骨にがんが転移することにより、肋骨神経痛を引き起こすこともあります。がんの影響で肋間神経痛を引き起こしている場合、横向きで寝ることが出来ないほどの痛みを生じる場合があります。

一般的な治療(医療機関での治療)

安静

「とりあえず、安静にして様子をみましょうか」とよく耳にする言葉だと思います。安静にしなければ、いけない事も当然ありますが、ぎっくり腰の場合ですと「安静にしすぎは治りを遅くする」とも言われますので、見極めが大事ですね。

薬物療法

鎮痛薬、非ステロイド抗炎症薬、ビタミン剤などの薬が処方されるかと思います。薬を使用する事が悪い事では、ありません。ただ、薬を飲み続けても変化がない場合なんかは、一度薬に疑問を持つことも大切です。わからない事は、一度薬を処方してくれたお医者さんに相談してみましょう。

【参考】リリカの副作用をご存知ですか? / ロキソニンの重大な副作用

神経ブロック

痛みのおこっている神経に麻酔薬を注入し、痛みを緩和するものなど様々あります。ブロック注射も様々あるので、注射をされる際は、お医者さんにどういった注射なのか、どういったいみでやるのかなど、納得してされた方が良いかと思います。

【参考】ブロック注射とは?

当院での治療

当院では、肋間神経痛に対して、主に以下の考え方や方法で治療させていただいております。

【姿勢・骨盤調整】

当院では解剖学的肢位に近づけていく事で、痛みの出にくい身体になると考えております。そのために身体の検査、評価で見つけた問題点をこちらで修正していきます(KYテクニック)。人によって上半身が悪さをしているのか、はたまた骨盤なのかは違ってきます。まずはその人の状態をこちらも把握すること。そのためには検査・評価がとても大切になってきます。今現在の症状も大事ですが、我々は目の前の患者さんの身体をしっかり診る事で、解剖学的肢位に近づけ、今だけでなく何年たっても痛み無く生活できるようにと考えております。

【自律神経の調整】

肋間神経痛と自律神経は切っても切り離せない関係です。上記でもお伝えしていますが、交感神経が活発に働くことで筋肉も休む事ができません。この自律神経の乱れを調整することにより、症状の緩和をはかります。デスクワークの方の様に、長時間パソコンとにらめっこのお仕事だと、目の疲れ→頚部、頭部が硬くなる→交感神経が優位になる→自律神経の乱れとつながっていきます。こういったケースには、頭蓋調整も効果的です。患者さんによってこちらも最適な治療を選択していきます。

【特殊治療器】

関東では当院しか扱っていない特殊治療器を使って、痛みを取り除いていきます。押して痛い部分(圧痛部分)には特に効果は絶大です!

【参考】関東では当院のみ!特殊治療器(定電流治療器AAP)

さいごに

肋間神経痛では症状によっては、病院に行った方が良いのか、整骨院に行った方良いのかわからない場合もあると思いますので、ご相談ください。

肋間神経痛に限らず、様々な症状は日頃の疲労からくるケースも多いです。日頃からの入浴やストレッチなどのセルフケアやメンテナンスがとても大切になります。痛みを生じる前に、ご自身のお身体を見直してみましょう!どこに行っても改善しないとお悩みの方は【横浜駅徒歩12分なる.整骨院】にご相談下さい。