急性期のオスグッド治療
※あくまで個人の感想であり、皆様に同じ効果が出るという事ではございません。
2日前から左膝が痛い
今回はバドミントン部に所属する中学生の症例です。2日前から練習中に急に左膝が痛くなり、歩いたり座ったりする際にも痛みがあることで日常生活にも支障が出ていました。
今回は2日前からの痛みということもあり、オスグッドではない可能性も考慮して「膝の痛みの原因」を探していきました。当院ではオスグッドの症例を数多く診ていますが、膝の痛みの原因がオスグッドではない、もしくはオスグッドと合併しているケースが一定の割合でいらっしゃいます。その場合、通常のオスグッドに比べ治癒に至るまでの期間が異なるケースがある為注意が必要です。
オスグッドと鑑別が必要なスポーツ外傷・障害
この中でも特にオスグッドに合併もしくはオスグッドと誤認されやすいのが、『膝蓋靭帯炎(ジャンパー膝)』です。バレーボールやバスケなどのジャンプ動作の多い競技に好発します。痛みが生じるタイミングはオスグッドとほとんど変わりません。しかし押して痛い部分がオスグッドの脛骨粗面(膝下の骨の凸部)ではなく、脛骨粗面と膝のお皿の中間(膝蓋靭帯)に認められるのが特徴です。
急性期のオスグッド
上記の類似疾患を考慮して検査をしていくと、やはりオスグッドである可能性が高いことが分かりました。ただ今回のHN君の場合、一般的なオスグッドとは違いほぼ急性期のオスグッドであったことが最大の特徴です。一般的なオスグッド患者様の場合、発症した当初は騙しだまし運動や日常生活は可能なのですが、徐々に痛みが増加して運動も満足にできず、日常生活にも支障が生じてきます。その為、ご来院された際には既に慢性化しているケースが多いのです。大体は発症から数か月後、長いと1~2年前からというケースもありますが、過去には高校から発症し25歳になっても治らずにお困りだった方もいらっしゃいました。
結論から言うとオスグッドの治療は発症後、なるべく早い段階で開始出来たほうが良いです。今回のHN君も1回の治療で運動・日常生活においての痛みは消失し、その後痛みが戻ることはありませんでした。
これからの時期が要注意
入試シーズンも終わり今は卒業式シーズンですが、もうしばらくすると入学式も含め新学期がスタートします。実はこれからの時期がオスグッドが好発する時期でもあるのです。特に新入生の運動部のお子さんに好発するので、これから運動部に入る予定のお子さんは十分に気を付けて下さいね。
オスグッド・成長痛でお悩みのお子様やお友達が近くにいらっしゃいましたら、横浜駅徒歩12分『なる.整骨院』へご紹介くださいませ。