「整形外科、整骨院(接骨院)、整体院、カイロプラクティックは何が違うの?」とよく質問されます。以下にまとめましたので参考にしてください。

整形外科とは?

整形外科とは、医師免許を所持している医師が解説している医療機関の事です。整形外科では、レントゲンを撮影し骨の状態や病気(腫瘍など)がないかを画像検査をもとに診断してくださります。そして、病気や骨折などが隠れていない場合は、投薬治療(鎮痛剤など)がメインとなり痛みの鎮痛を図る治療をして下さる院が多いです。リハビリを併設している整形外科では物理療法を施してくれる院もございます。

整骨院・接骨院とは?

まず、整骨院と接骨院は資格的には全く同じで名称が異なっているだけとなります。柔道整復師という国家資格を所持していますが医師ではありません。医師ではありませんので診断してはいけませんが症状により医療保険を使用する事が出来ます。また、レントゲン撮影をすることも出来ませんので、徒手検査をもとに検査と施術をする事になります。本来、柔道整復師免許を使用し、医療保険が扱えるのは下記の5症状だけなのです。また下記の症状でも健康保険が取り扱えるのは、2~3週間以内の受傷した原因のあるお怪我だけとなります。近年、整骨院では肩こりや慢性腰痛など健康保険対象外の症状でも健康保険を取り扱っている院が多いですので、ご注意ください。

  1. 骨折(医師の同意が必要)
  2. 脱臼(医師の同意が必要)
  3. 捻挫
  4. 打撲
  5. 挫傷(肉離れ

健康保険が取り扱えるのは、2~3週間以内の受傷した原因のあるお怪我だけとなります。

健康保険の取り扱いを正しく行っている整骨院・接骨院では、急なお怪我を除いた慢性症状や原因の分からない症状に対しては、自由診療で対応しています。この点に関しては、整体院やカイロプラクティックと同じであると言えます。

【参考】当院での対応症状

整体院とは?

整体院とは、健康保険が使用できない身体の整体をする場所で国家資格を所持していない点が一番の違いです。民間資格および無資格者が開院できてしまうのが現在の日本の現状です。基本的には身体の解剖学や生理学を知らない方が多いとお考えください。無資格者という事は変なお話し、明日から私は整体師です。といえば整体師なのです。ただしかし、中には熟練した技術と知識をお持ちの先生もいらっしゃいますので整体院の看板の院に通う場合は、先生の整体師としての歴やご年齢・正真正銘の口コミが記載してあるかを確認するとよいかと思います。

カイロプラクティックとは?

カイロプラクティックとは、1895年にアメリカのダニエル・デビッド・パーマー氏によって創始された手技療法です。名前の由来は、ギリシャ語でカイロは「手」、プラクティックは「技術」を意味します。近年、世界保健機関 (WHO) は補完代替医療として位置づけているほどです。発祥国のアメリカや、イギリス、カナダ、オーストラリア、EU諸国など約40か国が、主に筋骨格系の障害を取り扱う脊椎ヘルスケアの専門職として法制化していますが、日本では法的な資格制度がなく、民間療法として自由に開業、施術が可能になっています。アメリカでは、6年間大学に通いドクターカイロ:D・Cと呼ばれる資格を所持し、医師と同じレベルにあります。しかし、日本では国家資格として認められておらず民間資格となってしまいます。欧米でD・C免許を取得して日本で開業されている院は、基本的には間違いはないと私は考えています。私の周りでD・C免許を所持していて悪い先生はいません。6年間勉強をされているのですから並ではありません。ただしかし、D・Cを所持している先生はまだまだ少なくカイロを謳っている院が多いので注意が必要です。私もD・Cは所持していませんがD・Cの免許を所持している先生の元で柔道整復師免許取得後に勉強をさせていただきました。

お身体に不調があり、お困りの方はHPなどでご自身でしっかりと検索しご納得いくまで調べてから治療を受けた方が良いかと考えます。