3回の治療で痛みと痺れ(坐骨神経痛)が消失
※あくまで個人の感想であり、皆様に同じ効果が出るという事ではございません。
横浜市金沢区のM様
治療期間 | 3回 |
治療内容 |
血流循環の改善 中殿筋・小殿筋のリリース |
考察 |
坐骨神経痛は原因ではなく症状。特別な施術をしたわけでなくしっかりと臀筋群の緊張を的確に取ったことにより早期改善が見られました。 |
左のお尻からふくらはぎにかけての痛み
今回は3週間前から左のお尻からふくらはぎにかけての痛みと足先の痺れでお困りの男性でした。心当たりとしては日曜大工で重い物を持つ機会が増えたという点はあったものの、特にきっかけはなく痛みが現れたそうです。常に痛みがある状態で歩いていたり、座っていると痛みが増すということで問診の際も座っているのが少し辛そうなご様子でした。当院にいらっしゃる以前にすでに3件の接骨院や治療院で針治療など行ったもののあまり変化がなかったそうです。
いわゆる坐骨神経痛
今回の症状は一般的に医療機関においておそらく坐骨神経痛と診断をされる症状でした。坐骨神経痛というワードは割とポピュラーなことと思いますが、実は誤った認識をしている方が多いのも事実です。坐骨神経痛とは腰・お尻からふくらはぎ・足先にかけて痛みやしびれを生じている状態を指します。つまり坐骨神経痛というワードは症状を示す総称であり、正確な診断名もしくは原因ではありません。
坐骨神経痛と診断される原因
1 ヘルニア:椎間板内の髄核が外に飛び出し神経を圧迫するといわれています
こちらに詳しく解説していますので是非ご一読ください。まず、レントゲンでヘルニアの判断は出来ません。レントゲンには、骨は映りますが椎間板ヘルニアは映りません。椎間板ヘルニアの場合、保存療法で改善が望めるケースが多いので手術を決断する前に今一度、保存療法をご検討ください。手技療法で治すのは、飛び出したヘルニアではありません。ヘルニアが原因で現れていると言われている症状を改善していきます。という事は、飛びだしているヘルニアが痛みの原因ではなかったという事なんです。ここを今一つご理解していただけると症状の改善もスムーズになりやすいです。
2 脊柱管狭窄症
人間の背骨には、脳から続く神経である脊髄(お水)が通る管があります。この通り道を脊柱管と呼びます。脊柱管狭窄症とは、骨や靭帯の肥厚、椎間板の突出などで、脊柱管が狭くなり、脊髄が圧迫され、お尻の痛みや太もも・ふくらはぎ・足首・足の裏の痛みやしびれなどの症状を起こすと言われています。加齢により骨や靭帯などが変性して起こることが多く、50代以降の男女に多くみられます。長い時間歩くと症状がひどくなり、中には5分・10分しか歩けず、しばらく休むとまた歩けるようになる、「間欠跛行(かんけつはこう)」が代表的な症状です。脊柱管狭窄症は、ヘルニアと違い進行性の症状のため、脊柱管狭窄症が本当の原因の場合、手術(オペ)が必要になるケースも多いかもしれません。
腰椎すべり症は、5つに縦に並んでいる腰椎が前方に飛び出すことで神経を圧迫すると考えられています。すべり症が本当の原因で坐骨神経痛を引き起こしているケースは少ないと考えます。
※このページで使用している本当の原因とは、病院で診断されているけれどもその症状の原因ではない可能性が高いという意味です。
4 梨状筋症候群:お尻の深いところにある梨状筋が坐骨神経を圧迫します
お尻の筋肉が硬くなり(緊張)、坐骨神経を圧迫しているケースです。人間のお尻の筋肉は、実はとてもとても酷使されています。立っているときにお尻を触ってみて下さい。とても硬くなっているのがお分かりかとおもいます。座っているときは、お尻は潰されいつも圧迫していますね。デスクワークを1日8時間・10時間もされていれば、どれだけお尻に負担が掛かっているでしょうか?また、男性であれば小便をするさいも非常に硬くなっているのが分かります。お尻の筋肉は、身体を支え、骨盤(内臓)を支え、人体の要といっても良いかもしれないお部位です。
※当院HPより抜粋
血液循環による問題
しびれと痛みがみられた左側の後脛骨動脈や足背動脈の拍動を触れてみると、拍動が右側に比べて触れずらくなていました。これは左側の血流が右側に比べて乏しくなっている事を意味します。
しびれは必ずしも神経による症状だとは限りません。正座をずっとしていると足がしびれた…という経験はおそらく誰でもることかと思います。この際のしびれは神経症状ではなく、正座をすることで膝裏の膝窩動脈が圧迫されることで起こる血流障害なのです。
今回の症例においても膝窩動脈とその下に走行している膝窩筋の部分に強い圧痛と硬結が認められました。しかしこの圧痛と硬結も、治療後には症状の軽快と共に消失しておりました。