腰痛の症状・治療・予防解説
腰痛(腰が痛くて)でお困りの方の中には、整形外科・接骨院・整骨院・整体・鍼治療など数多くある選択肢の中で「どこへ行っていいか分からない」という方がとても多くいらっしゃるのではないでしょうか?
『なる.整骨院』では様々な原因が考えられる腰痛に対して『型にはまった治療法はしない』をモットーに腰痛からの改善を目指しております。その為に、海外解剖学実習に参加するなど経験値を日々更新しながら、日々研究して施術にあたっております。
また技術・知識が頭打ちにならないよう月に一度の勉強会を開催しております。横浜市のみならず神奈川県内および県外からも他院の先生方をお招きし、共に知識・技術の向上に努めることで、皆様に信頼される治療院を目指します!
神奈川県横浜市西区浅間町2-101-4
TEL:045-534-8134
そもそもの腰痛の原因
下記に詳しく記載しておりますが、身体の中で痛みを訴える部位で多いのは、腰と首が上位に挙げられます。その要因として、どちらにも肋骨が無いのです。肋骨がない事により、筋肉が、よりがんばらばいといけない為に腰に負担が多くかかり、疲労物質が溜まり、痛み物質(ブラジキニンetc)へと変化していく事が一番の原因です。意外とシンプルです。
腰痛(腰の痛み)でお困りの方へ
【このような症状でお困りではないでしょうか?】
☑ 長年の腰痛(腰の痛み)に悩まされている
☑ 急に腰を痛めてしまった
☑ 座っていると腰が痛い
☑ 長時間立っていると腰が痛い
☑ 朝や動き始めに腰が辛い
【こんな治療を続けていませんか?】
☑ 痛み止めや湿布のみの治療
☑ 腰を引っ張る牽引療法
☑ 痛い場所をひたすらマッサージ
☑ とりあえずの電気治療
☑ 腹筋・背筋のトレーニング
生活様式の変化やPC・スマートフォンの普及などもあり、国民の80%以上が腰に違和感や痛みを感じていると言われている時代です。時代の変化と共に腰痛の症状も多様化しており、それぞれ原因はもちろん痛みのある場所や動作も異なります。
そんな腰痛に対して上記のような治療を続けていませんか?
当院にいらっしゃる患者様の中には他で治療をしていていたものの「ずっと通っているけどよくならなかった…」という理由でご来院される方が多くいらっしゃいます。おそらくそれは原因となる部分に対して正しいアプローチが出来ていなかったではないでしょうか?それでは早期改善が見込める症状でも改善することは出来ません。
【なる.整骨院】では、少しでも早く回復し、元気な生活を取り戻してほしいと考え日々研究しています。慢性腰痛・ぎっくり腰・椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症など何かお困りのことがございましたら、ご遠慮なくご相談下さい。
患者様の声
※あくまで個人の感想であり、皆様に同じ効果が出るという事ではございません。
【症例①】2年前からヘルニアだと思い込んでいた坐骨神経痛(横浜市西区)
【症例②】1年間、週1で腰に注射をしていた腰痛治療(横浜市西区)
※あくまで個人の感想であり、皆様に同じ効果が出るという事ではございません。
【症例③】ぎっくり腰で5件の治療院に通われた腰痛治療(横浜市鶴見区)
【症例④】身体が傾いてしまったぎっくり腰(横浜市神奈川区)
【症例⑤】間欠性跛行を伴うヘルニアと診断された左脚の痛みとしびれ(横浜市神奈川区)
【症例⑥】長距離運転後のぎっくり腰症例(愛知県)
【症例⑦】キャビンアテンダント(CA)さんの腰痛治療(横浜市西区)
腰痛・ぎっくり腰治療の特徴
『なる.整骨院』では、ギックリ腰などの急性腰痛から、病院で手術を勧められていたヘルニア・坐骨神経痛・脊柱管狭窄症の患者様が横浜市西区を中心に隣接する神奈川区・保土ヶ谷区から東京都・川崎市・藤沢市などから多くいらっしゃいます。また、多くの改善実績があり、多数の口コミもいただいております。またそれに伴い非常に多くの症例を経験している為、様々なケースに対しても柔軟に対応することが可能です。
徹底した問診・評価
『なる.整骨院』では初めてご来院された患者様に対して、徹底した問診と評価を行っていきます。当たり前のことですが「痛みの原因」が分からなければどこにアプローチするべきかも分かりません。「どこが痛いのか」「いつから痛いのか」「何をすると痛いのか」これだけでも十人十色です。またご本人に心当たりがなくても、しっかりとお話を伺っていると「痛めたきっかけ」が見つかるケースも良くあります。
そして明らかとなった痛みの原因とお身体の状態について、必ず施術前にご説明を差し上げます。しっかりとご自身のお身体についてご理解・ご納得していただいたうえで、その方に合った治療法の提案をさせていただきます。
治療方法
『なる.整骨院』では腰痛の方には「必ずこの治療をする」ということはありません。あくまでもその方の症状・原因をしっかり診たうえで適切な治療法の選択をしていきます。
筋肉性の症状に対しては運動学・解剖学を取り入れた手技療法(KYテクニック)・筋膜リリース・独自のリリース方法、関節に問題がある場合はカイロベッド(トムソンベッド)徒手矯正・AKA療法を元に独自の仙腸関節調節で、皆様の早期回復・早期治癒に導きます。
①仙腸関節へのアプローチ(骨盤の関節)
巷ではAKA療法と呼ばれている治療法で、骨盤にある重要な関節への治療法です。仙腸関節へのアプロ―チは、腰痛をはじめ様々な症状に対して切っても切り離せない治療方法です。骨盤がロッキングし動きが妨げられることで腰痛を初め、坐骨神経症状を引き起こす原因の一つです。
②KYテクニック(筋肉へのアプローチ)/整体治療
世界中の腰痛をなくそうと世界を駆けまわるKEN先生の考案した治療方法です。姿勢を正すことで痛みから解放されるという治療法で、最近では、世界中の治療家や医師、トレーナーさんへも講義をされています。やはり筋肉へのアプローチが一番大切であると考えます。
③カイロプラクティック(関節・神経へのアプローチ)
筋肉へのアプローチだけでは、やはり完全ではありません。関節へのアプローチもやはり重要です。トムソンベッドや徒手により矯正します。また矯正するだけがカイロではありません。しっかりと身体を診立てる事がカイロプラクティックであり、とても重要な事なのです。
筋肉を緩めるだけでなく、筋膜の癒着を剥がす・滑走性を促す事がとてもとても重要です。健康な方から全ての方に必要な治療法です。慢性腰痛でお悩みの方は、施術を受けて損はないかと思います。
⑤治療機器
人間の手では届かない深層筋や凝り固まっている筋肉、拘縮のある部位には機械の力も重要です。オリンピック選手をはじめトップアスリートが使用する立体動態波・超音波・ハイボルテージ、また関東では当院にしか置いていない定電流治療器AAPも備えています。
なる整骨院が考える腰痛の原因
日常生活の腰への負担
人間の体は、背骨で支えられています。ご存知のように背骨はゆるやかなS字カーブを描いています。このS字カーブが背骨にかかる負担を吸収し、筋肉・身体への負担を減少させています。そして、私たちが運動するときに背骨にかかる力は、想像以上に大きなものです。座っている状態のときには、仰向けに寝ているときの5倍もの重量がかかっているといわれています。
体幹の角度と荷物の重さによる腰への負担
姿勢の変化により、椎間板内にかかる負担を調べた報告があります。これによると、例えば体重70kgの人は、普通に立っているだけで約100kgの負担が第三腰椎椎間板(お尻のカーブが始まる付近)にかかるというのです。
さらに立ったまま上体を20度、前に傾ける、いわば軽くお辞儀をした状態ですが、この場合は150kgです。イスに腰掛けても負担がかかります。椅子に座って上体だけを20度傾ける、いわばイスに腰掛けたままお辞儀をする状態ですが、この場合は180kgの力が加わるというのです。逆に、ゆったりと仰向けに寝た場合には、25kg、横向きでは70kgで、負担は軽減されるのです。
これからもわかるように、立ったり座ったりするだけで、これほどの負担が背骨にかかります。ところが、私たちの日常は、それ以外にもさまざまな動きをしなければなりません。重いものを持ち上げたり、不自然な姿勢を長時間続けたり、つまずいたり、瞬間的に身をかわしたり背骨にかかる負担は相当なものです。腰痛を訴える人が多いのも当然といえば当然なのです。
私たちの体は骨格だけで支えられているのではありません。骨には筋肉という頼もしい味方がついています。この両方のバランスがうまくとれていなければ、体を支えることはできません。
骨と筋肉は密接な関係を持っています。筋肉に問題があれば骨に、骨に問題があれば筋肉に悪影響が及び、体全体のバランスを崩し、痛みを発生させるのです。
筋肉・筋膜の異常
やはり、筋肉が原因であることが9割とも言われております。関節のスペシャリストのD・C(カイロドクター)もこう仰っている方がいらっしゃいます。筋・筋膜性腰痛症とは、いわゆる筋肉の緊張やそれに伴う筋繊維の損傷を起こしたために起こる、腰痛を指します。神経学的検査でも背骨や椎間板などの関節部に異常が見当たらないのに関わらず、痛みがあるような腰の痛みです。こちらもポイントとして、筋肉由来の痛みの場合は、腰全体がぼんやりと痛い事が多いです。痛めている部位が判別しづらい事が多いです。
腰は、解剖学上、腰周囲の筋肉に負担がかかりやすい様に出来ています。違和感・張り・疲労などを感じやすいのは、解剖学的に原因がありますので、日ごろのケア(運動・ストレッチ・マッサージ)などが重要ですね。
筋肉をゴムに例えると、古い硬いゴムはすぐちぎれてしまいますよね?新しい柔軟性のあるゴムであれば引っ張ってもなかなか切れない様に筋肉も柔軟性のある状態にしておくことが大事だということが何となくお解りいただけましたか?
といってもただマッサージするだけではなく、筋肉は必ず骨と骨に付着していますので、筋肉が固まっていると関節の動きも悪いのが殆どです。動きの悪い関節の可動域の向上と硬い筋肉を緩ませる。この2点をしっかりと治療していきます。
仙腸関節の機能障害
筋・筋膜の次に大切なのは関節です。なかでも近年、メディアでも取り上げられている仙腸関節の可動域低下・ロッキングによる腰痛です。当院でも、仙腸関節性の腰痛で来院される方は、非常に多いです。また、股関節に異常がある方も仙腸関節性の由来の事も多いですね。骨盤と股関節とは、とても密接な関係をしていますので、女性に多い股関節の痛みもここに原因がある事が多いです。ポイントとして、関節性の痛みは指1本で痛い部位を指すことが出来る事が多いです。判別性感覚といって身体の各部位に対して触られた感覚が指1本なのか2本なのかの感覚が異なってきます。
ではなぜ、そのような状態になってしまうのかという事が重要です。日常生活・仕事・スポーツなど問診からきちんとした情報を掴み、再発し辛い状態にするにあたり生活指導にも力を入れています。
関節由来による腰痛
カイロプラクティックでは、サブラクセーションともいい、いわゆる骨の位置がずれた事による筋肉・神経への圧迫による腰痛です。当院では、トムソンベッドを使用しサブラクセーションを起こしている脊椎に直接、施術していきます。骨と筋肉は、とても密接な関係をしていますので、骨の位置が整うと筋肉・血管・神経の圧迫が除去され痛みがなくなることがあります。
骨折
腰痛のなかには腰椎の骨折によって痛みを生じるものもあり、代表的な例だと腰椎圧迫骨折が挙げられます。腰椎の椎体という部分が負荷に耐えられなくなってしまうことで潰れてしまうのです。本来は高所からの落下など強い外力が加わらない限り簡単に折れることはありません。しかし、骨粗鬆症などによって骨自体が脆くなっていると、くしゃみなど軽度な力によって折れてしまう事があります。最近では「いつのまにか骨折」とも呼ばれ、特に中年~高齢女性への注意喚起が行われています。
またスポーツをしている成長期の子どもに好発する腰椎分離症も骨折に含まれます。スポーツ動作、特に身体を反らす動作が繰り返されることによって腰椎に負荷が蓄積し、疲労骨折を起こした状態です。そのまま放置してしまうと将来的に偽関節となり、腰椎分離すべり症に発展する危険性があります。
【参考】腰椎分離症とは?
内科的要因
筋肉や関節による腰痛だけではなく内科的疾患によって腰痛が引き起こされる場合もあります。一般的な腰痛は体重をかけたり一定の動作を行うことで痛みが誘発されますが、内科的疾患が原因の腰痛は、安静にしていても痛い、何もしなくても痛いといった特徴があるため注意が必要です。このような症状が数日間続く場合は、一度医療機関での受診をお勧め致します。
循環器 | 腹部大動脈解離 |
泌尿器 | 尿路結石 前立腺肥大症 悪性腫瘍 |
消化器 | 胃潰瘍 十二指腸潰瘍 胆石 肝炎 悪性腫瘍 |
婦人科 | 子宮筋腫 卵巣炎 悪性腫瘍 |
腰痛の真実
腰痛の85%は原因不明?
実は日本整形外科学会と日本腰痛学会によって作成された「腰痛診療ガイドライン2012年版」において『腰痛の原因の85%は正確な診断が難しい』と記載されています。
一般的には病院で腰痛の検査をする際、主に徒手検査や画像診断(レントゲン・MRIなど)が用いられます。画像診断は椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症といった整形外科的疾患も分かりますが、前述の内科的疾患などの緊急性の高い症状を鑑別する目的があります。こういった画像上で原因となるものが見つかれば診断名がつきますが、約85%の場合は画像上で明確な原因が見つからないのです。
画像診断=原因ではない
この画像は、私の腰のMRIです(H29.9月撮影)先日、お恥ずかしながら3年ぶりに腰を痛めてしまいました。その後症状は消失したのですが、自分自身の勉強のため、そして実際自分の身体はどんな状態なのかを知りたいと思いMRIを撮ってきました。すると・・・
ヘルニアL5/S1・腰部脊柱管狭窄症・椎間孔狭窄
の診断がついてしまいました。
何がをお伝えしたいかというと『画像診断=原因ではない』ということです。もっと具体的に言うと、もしも病院で椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症・腰椎分離症など器質的に原因があると診断をされた方でも、原因は他ににある可能性があるということです。
例えば病院で椎間板ヘルニアと診断されたとします。そうすると頭で「自分はヘルニアなんだ…」と思い込んでしまうことで症状がより悪化してしまう可能性があるのです。勉強や仕事においても頭で理解できるとスムーズに捗りますよね?ヘルニアだから痛いと思い込むとなかなか痛みが取れなかったりする事が多いので、あまり考え込みすぎるのも良くないものと考えます。
もし今、あなたがヘルニアや脊柱管狭窄症と診断され悩んでおられましたら、私の様に症状がない方も多いという事実がありますのでやはり別に原因があるかもしれませんので、いきなり手術に踏み切る前に保存療法をおすすめします。
一般的に言われる腰痛の原因
1 加齢による腰椎の変性
病院や整形外科で「加齢によるものですね」と言われたことはありませんか?「年だからしかたないよ」と言われたことはありませんか?確かに年齢も原因でないとは言い切れませんが戸籍上の年齢が原因ではありません。
【なる整骨院】が考える年齢による原因
- 歳を重ねるごとに仕事も忙しくなり、身体を動かす機会が減る
- 身体を動かす機会が減り、筋力が低下する
- デスクワークが多く、座っている機会が増える
- 暴飲暴食やお酒を飲む機会が増え、糖質をたくさん摂取するようになる
このように年齢を重ねるにつれ、腰痛を引きおこす原因が増えたことが原因であり、一概に年のせいには出来ません。
2 筋力不足
「腹筋と背筋を鍛えてください」と言われたことはありませんか?これもよく言われるかと思います。1番にあるように確かに間違いではないと思いますが、やみくもに腹筋と背筋を鍛えれば良いと言うわけでもありません。バランスが重要であり、当院ではあまり腹筋を鍛える事は推奨していません。我々も良く言われる言葉として、CMや雑誌・TVでやっていた健康器具は良いの?体操は良いの?と聞かれますが、これも万人に必ずしも効果があるわけではありません。やはり腰痛も十人十色、原因も十人十色です。すぐに飛びつくのは危険ですので、必ず身体のプロに相談しましょう。
レントゲンを撮影し、「ヘルニアですね。」もしくは「ヘルニアかもしれませんね。」と言われたことはありませんか?実はレントゲンにはヘルニアは映りません。MRIを撮影して初めて診断する事が可能です。また、腰椎椎間板ヘルニアに詳しく記載してありますので、お読みいただきたいのですが、『ヘルニア画像と痛みや痺れは必ずしも一致しない』という事は最近では当たり前の様に言われている事実です。また、過去にヘルニアと診断されずっと自分はヘルニアだと思い込んでいる方が多いように感じます。実際、ヘルニアは約半年で自然と吸収・代謝されると言われています。数年前にヘルニアの診断を受けたからといって、現在の腰の痛みがヘルニアによる痛みとは限らないということです。
4 脊柱管狭窄症
前述のMRI画像でも分かる通り、意外と診断名がつきやすい症状です。しかしヘルニアと同様、本当に脊柱管狭窄症が原因かというとそうでないケースもありますので、手術療法については慎重な判断をするべきかと思います。本当に脊柱管狭窄症が原因だとすると手術療法がやはり望ましいですが、なかなか踏み切りたくはないところですよね。こちらも詳しく記載していますのでぜひお読みください。
こちらもレントゲンを撮影後、診断がつくことが多いかと思います。分離症の急性期はいわゆる骨折ですから確かに痛いのも当然です。すべり症の場合は、ヘルニア同様、原因ではないケースが多いのですぐに手術・オペに踏み切るのは如何なものかと考えます。なるべく保存療法で改善したい症状です。【腰椎すべり症・分離すべり症】についても詳しく記載してありますので、是非お読みください。
ぎっくり腰、おそらく聞いたことがない方はいないかと思います。正確にはぎっくり腰という名称は総称であり、明確な定義はありません。正式には急性腰部捻挫と言いますが、一概に筋肉由来の症状だけではなく靭帯・関節・ヘルニアなども含まれるため注意が必要です。早期回復・改善の為には、早期の治療と正しい処置・対応がとても重要な症状と言えるでしょう。当院では、ぎっくり腰の治療に精通しております。怪しいと思った際は、一刻も早い段階でご連絡くださいませ。
腰痛や坐骨神経痛に限らず、その痛みの原因が他にある事が多いという事実と他に原因があるかもしれないという事実をこのページでお伝えできればと思いますので、手術・オペに踏み切る前に今一度保存療法もご検討されてみては如何でしょうか。
腰痛のタイプ
1 座ると痛いタイプ
① 椎間関節の問題:関節包内の内圧が上昇する事で周囲の筋肉や神経に悪さをします。長時間のデスクワークを強いられている方に多いです。
② 殿筋の過緊張:お尻の筋肉が潰されることで過緊張し、骨盤の周囲の筋肉、腰の筋肉への負担が増加します。
2 立つ時に痛いタイプ
① 内転筋群の過緊張:内転筋群が過緊張し、骨盤を下方に引っ張っている可能性があります。内腿をよくほぐしてあげるのも効果的です。
② 立ち上がり方の問題:立つときに痛みを感じる方に多いのは、『ヨイショ』と身体を前方に押し出しながら立ち上がる方が殆どです。必ず、頭を空から引っ張られる様に真上に立ち上がりましょう。これだけでも痛みが無くなるケースが多いです。この時、周りにつかまって立っても構いません。
3 歩くと響き、痛いタイプ
① 衝撃が吸収できていない: 太もも・下腿部・お尻に強い緊張があるかもしれません。下半身の筋肉がばねの役割をしてくれない影響で、衝撃が腰にまで響いている事が考えられます。
② 仙腸関節の機能低下:①とも関連がありますが下半身がばねの役割をしない影響で骨盤の仙腸関節に地面からの衝撃が伝わり痛みが出ているかもしれません。
4 寝返りなど捻る動作が痛いタイプ
① 一般的には下部腰椎(腰椎4番・5番)の可動域低下と言われることが多いですが、下部腰椎はもともと動きが少ない関節です。周囲の腰の筋肉の過緊張により筋肉が伸長しないケースが多いと考えます。腰方形筋・広背筋・腹斜筋など様々な筋肉の影響を受けやすいです。
5 前に倒せない・屈めないタイプ
① 胸腰椎移行部の機能低下:胸椎の下部(10番11番12番)腰椎の上部(1番2番)あたりです。いわゆる猫背の方の背中の出っ張っている部分をイメージしてください。
② 中殿筋の過緊張:お尻の筋肉の一部です。骨盤のヘリに張り付いているのが中殿筋です。
③ 中殿筋を含め下半身の筋肉が緊張しているケースです。太もも・ふくらはぎが緊張している影響で前に倒れられない状態です。
④ 上半身由来:背中・首の筋肉の影響で前屈が出来ないケースもあります。
⑤ 仙腸関節の機能低下:仙腸関節の機能低下により身体を前に倒せないケースもあります。
⑥ 腰仙関節の機能異常:腰椎5番(一番下)と仙骨の繋ぎ合わせの部分での障害です。前屈する際に抜けるように痛いなんて言う方は、このタイプかもしれません。
6 後ろに倒せない・後屈が出来ないタイプ
① 仙腸関節の機能低下:仙腸関節の機能低下により身体を前に倒せないケースもあります。
② 前腿の過緊張:前側の腿(大腿四頭筋)が強く緊張・収縮しているケースです。現代人は、猫背・デスクワークにより常に大腿四頭筋が収縮しています。日頃から前腿をほぐしておくと良いですね。
③ 背中の過伸張:猫背により背中の筋肉が前側に伸びてしまっています。伸びてしまう事により逆の意味で筋肉が緊張しています。それにより後ろに倒すことが出来づらくなるケースもあります。
④ 3番とも関連しますが、猫背により首が前方に位置しているため首すらも後ろに倒せない方も多いです。
7 身体の軸が左右どちらかにズレてしまうタイプ
① 1番厄介なタイプです。そのまま放置しているとその姿勢で固まり定着してしまう可能性があります。1日も早く治療を開始する事をお勧めいたします。
腰痛の予防と対策
腰痛を予防するには?
☑ 適度な運動習慣
人間は動かなければならない生物です。特に長時間の座位や立ち仕事の方に必要なのが運動習慣です。また運動不足によって血液循環の停滞、体重増加してしまうことで骨格の歪みや関節への負担を助長する可能性があります。運動不足だなと感じている方は、少しずつウォーキングや水泳をお勧めします。慢性的に痛めている筋肉は、赤い筋肉(赤筋:持久力のある筋肉)から白い筋肉(白筋:持久力のない瞬発的な筋肉)に変化してしまうとも言われています。白く変化してしまった腰回りの筋肉を鍛え、赤筋にすることはとても重要です。また、生まれ持ってピンクの筋肉の方もいると言われています。世界のトップアスリートは、ピンクの筋肉の方が多いとか??
☑ 長時間の同じ姿勢は避ける
『長時間の座位は、たばこを吸うよりも身体に悪い』というエビデンスが数年前に海外で発表されたのはご存知でしょうか?長時間座って仕事をしていると背中が丸くなり、お腹が潰れた姿勢になってしまいます。そうなってしまうと常に身体の前面は縮み、背中や腰はずっと伸ばされた状態が持続してしまうのです。その為、なるべく長時間の座り姿勢は避けてもらい、しっかりと身体の前側を伸ばして生活する必要があります。
☑ お水を十分にとる
我々の身体は、お水と酸素と栄養素で出来ています。毎日約2Lのお水を飲むようにしてくだださい。筋肉の質が変わるだけでなく病気の予防にもなると言われています。みずみずしい筋肉を作って予防に努めましょう。
☑ 定期的なメンテナンス
車と同じで身体こそ月に1回は、お身体のメンテナンスをしましょう。筋肉や関節の動きを正しく使えるようにしていく事で怪我の予防をすることが出来ます。
腰痛になってしまったら
🔸 無理はせず、早めの受診と治療をお勧めいたします。その後、坐骨神経痛に発展してしまうケースはよくございます。
🔸 寝たきりなど極度の安静は控えて下さい。なるべく動ける範囲で動いて過ごしましょう。
🔸 椅子から立ち上がる際に腰が痛い方は、真上(頭が天井に引かれる)方向に立ち上がるようにしてください。ソファーなど柔らかい椅子に座るのはやめましょう。
🔸 長時間の同じ姿勢、地べたに座るなどは避けましょう。
🔸 アルコール・炭水化物を避けましょう。組織の回復を遅らせてしまう可能性があります。
早く治したいと本気で思っている方は必ず実践してください。
🔸 『冷やすor温める?』これはお身体を診てみないと判断がつかないです。わからない時はどちらもあえてしない事をお勧めします。
腰痛Q&A
腰痛になってしまった際、『どう対処してよいのか分からなかった』という経験はありませんか?日頃、患者様から聞かれることが多い腰痛に関連する質問をピックアップし、それに対する回答をまとめました。腰痛に対する当院の基本的な考えにもなりますのでご参考になれば幸いです。※あくまでも当院の見解です。
Q.安静にしていた方が良いのか?
A. 極端な安静は控え、可能な範囲で動いて下さい。
ぎっくり腰などの急性腰痛などの場合、「なるべく安静にしていて下さい。」と言われるイメージがあるかと思います。しかし極度の安静はかえって症状が悪化してしまったり、治りが遅くなってしまう可能性があるのです。これは痛痛診療ガイドライン2012(日本整形外科学会)にも記載されている事項であり、むしろ可能な範囲で動いた方が良いとされています。ただし急な動きや過度な負荷を掛けることは避けるべきでしょう。具体的には15~30分程度の散歩をしたり、無理のない範囲で左右交互にもも上げをしてみて下さい。ただしなるべく痛みの出ない範囲で無理せずに行うよう注意して下さい。
Q.冷やす?温める?
A. 急性期は冷やして慢性期はなるべく温めましょう。
特にスポーツをされている方はご存知かもしれんせんが、どこか痛めてしまったりケガをしてしまった際にはアイシングを用いることが多いです。アイシングは患部を冷やすことで、痛みの緩和・血管の収縮・細胞の活動低下によって、炎症反応(発赤、熱感、腫脹、疼痛、機能障害)や患部以外への二次的被害を抑える目的があります。一方それに対し患部を温めると、血管が拡張することで血流が良くなり、組織の修復・改善を促進する役割を持ちます。
しかしそれぞれをケガの状態に合わせて用いないと、かえって状態を悪化させてしまったり、回復を遅らせてしまう場合があるので注意が必要です。
まずアイシングの正しいタイミングとしては、受傷直後の急性期(24~48時間)で炎症反応がみられる場合に行います。患部を感覚がなくなる程度(10分程)を目安に冷やします。急性期以降で炎症が落ち着いている様であれば、今度は積極的に温めて血流の促進を図りましょう。間違っても急性期に温めてしまったり、慢性症状に対してアイシングを行うことは避けて下さい。
Q.マッサージやストレッチは行うべきか?
A. 患部には強めの刺激を入れず、ストレッチは痛みのない範囲で行いましょう。
まずはマッサージとストレッチ、それぞれの効果について説明していきましょう。
メリット・効果 デメリット・難点 マッサージ
- 筋肉の緊張が和らぐ
- 血流を促進させる
- 老廃物が流れる
- 損傷部にダメージを与えてしまう
- 炎症を悪化させてしまう
- 痛い場所が原因とは限らない
ストレッチ
- 身体の可動域が上がる
- 筋肉の柔軟性が上がる
- リラックス効果が得られる
- 急に伸ばすと逆に緊張してしまう
- ストレッチの姿勢が困難なこともある
腰痛にも様々な種類がありますが、ぎっくり腰などの急性腰痛の場合、患部に炎症が起こっているケースが多いです。その為痛めてからすぐに患部をぎゅうぎゅうとマッサージしてしまうと炎症を悪化させてしまったり、損傷している組織を傷つけてしまうことがあるのです。
またストレッチに関しては基本的には痛みのない範囲でゆっくりと行いましょう。痛みを堪えて無理にストレッチの姿勢をとったり、勢いよく伸ばしてしまう(伸張反射)とさらに筋肉が緊張してしまう可能性があります。
Q.湿布は貼ったほうが良いのか?
A. 副作用なども理解したうえで貼ったほうが楽であれば貼って下さい。
ご存知の通り湿布とは痛みのある部分に貼ることで、痛みや炎症を押さえる効果がある医薬品です。病院で処方されることも多く、薬局やドラッグストアでも購入出来る為使ったことがある方も多いのではないでしょうか?しかしその反面、あまりどんな効果がありそんな成分が含まれているのか知らないという方も多いのが現状です。まずは湿布に含まれ成分をご紹介します。
➊ サリチル酸メチル
湿布にもいくつか種類がありますが、そのほとんどに含まれているのがサリチル酸メチルです。元々は植物由来の物質で自然界にも存在しています。古くから薬草など消炎効果があるとされていました。
❷ 非ステロイド抗炎症剤(NSAIDs)
非ステロイド剤(NSAIDs)は高い鎮痛効果と消炎効果が期待されます。よく市販の湿布のパッケージに記載しているインドメタシン・ロキソプロフェン・イブプロフェンなどといったものがこれに該当します。それそれの湿布によって含有量が異なる為、含有量が多い方がより強い効果が期待できますが、その分肌のかぶれや副作用なども強くなるので注意が必要です。
❸ カプサイシン(温湿布の場合)
カプサイシンは主に温湿布に含まれており、主にトウガラシに含まれている成分です。カプサイシンよって皮膚に刺激が入ることで血流を良くすることが目的となります。温湿布特有のジンジン・ヒリヒリする感じはカプサイシンによる影響です。
湿布を使用する際に一番気を付けなければいけないのが副作用です。湿布も医薬品に該当するため必ず副作用があるのはご存知でしょうか?皮膚のかぶれが一般的かと思いますが、湿布の種類によっては光線過敏症という皮膚の炎症や色素沈着を伴う症状を引き起こすケースもあります。また飲み薬の痛み止めに比べるリスクは低いものの、成分的には胃や消化器系に影響が出ることも考えられるます。
まずはしっかりとパッケージの裏に記載してある副作用などをしっかりと確認して、貼る時間や環境に注意しながら使用してもらうことが重要かと思います。湿布自体は決して悪いものではなく使い方が肝心だということです。貼って痛みや症状が楽になるようであれば使用するべきでしょう。ただ貼っててもあまり変わらないようであれば無理に貼っておく必要もないかもしれませんね。
Q.整形外科と整骨院(接骨院)どちらに行くべき?
A. 正直なところ正解はありません。
しっかりとその院の特徴や情報を調べてから行くことをお勧めします。
これも良く聞かれる質問であり、上記の通り正解はありません。そもそも整形外科と整骨院(接骨院)は別物であり、そのシステムや特徴もそれぞれ異なります。まずは整形外科・整骨院(接骨院)・整体院の違いをしっかりと把握しましょう。そのうえで各院ごとの特徴や先生方のキャリア、そして患者様の口コミを確認し、ご自身にあった院を探してみて下さい。
整形外科
- 医師免許を所持している医師が常駐している
- 画像診断(レントゲン)によって骨折や重大な疾患(腫瘍など)がないか鑑別できる
- 基本的には投薬療法でリハビリ科を併設している場合は物理療法も可能
- 健康保険が使用できる
整骨院(接骨院)
- 整骨院と接骨院に大きな違いはない
- 国家資格である柔道整復師を所持している
- 医師とは違い診断やレントゲン撮影をすることはできない
- 徒手検査を元に施術を行う
- 2~3週以内の受傷原因のある骨折・脱臼・捻挫・打撲・挫傷は健康保険が使用できる
整体院
- 健康保険が使用できない症状の施術を行う
- 国家資格は特に必要ない
- 健康保険は使用できない
- 各院ごとに知識・技術の差が激しい
Q.注射はした方が良いのか?
A. 症状によって異なりますが、繰り返しの注射はお勧めしません。
ブロック注射とは
「整形外科や病院でブロック注射を打ってもらった」と耳にする事があると思います。そんなブロック注射の事、みなさんはどれ位理解されていますか?一般的には痛みを感じている神経や軟部組織に麻酔剤や抗炎症剤(ステロイド)を注射し痛みを和らげる作用があるといわれています。「痛みを一時的に止めるための注射」と思っている方も多いと思います。
しかしブロック注射に一番期待する本当の効果は、「血流の改善によって細胞の修復を促す事」と言われています。ブロック注射により交感神経を抑制→血管拡張→血流増加→細胞の修復促進→痛みの軽減につながります。
これらの作用に基づいて「痛みの悪循環を遮断する」ことを期待します。
患者様の中にも当院にお越しいただく前に「病院で注射をしてもらった」という方がいらっしゃることがあります。しかし注射で症状が改善・緩和しないケースも多くあり、その結果として当院も含めた整骨院(接骨院)や整体に行かれるのではないでしょうか?腰痛の際に打つ注射としてはブロック注射が用いられることがほとんどですが、ブロック注射の中にもいくつか種類があります。
ブロック注射の種類
- トリガーポイント注射
- 硬膜外ブロック
- 神経根ブロック
- 星状神経節ブロック
ブロック注射には上記のメリットもありますが、感染症のリスクや打つ場所によっては激しい痛みを伴うことも考えられます。また繰り返し注射をしたり、その場では良くなってもまた痛みが戻ってしまう場合はそれ以上注射をするべきではありません。
先程も申し上げましたがブロック注射は打つ方の技量で変わってきます。理想としては経験値の高い先生に安全かつ慎重に打っていただけると良いですね。
Q.ヘルニアは治るのでしょうか?
A. 手技療法ではヘルニアを取り除くことは出来ません。
まずはその症状が本当にヘルニアによる症状なのか見極める事が重要です。
A:ヘルニア自体は、半年ほどの月日を掛けて、神経細胞が食べてくれる(吸収)といわれています。したがって、何年前・何十年前にヘルニアと診断されて、『私はヘルニア持ちだ』という方が多いですが、おそらく現在は、ヘルニア自体は、MRI画像には映らないかもしれません。もしヘルニアが存在する場合は、新たに出来た可能性があります。その辺りも担当の先生に伺ってみるのも良いでしょう。
また、我々、手技療法ではヘルニア自体を取り除くことはもちろん出来ません。治療によって改善される方のほとんどが、ヘルニアがあっても他に原因があるから改善しているという事になります。
Q.お尻から足にかけてのラインに痛みがあると腰が原因なのでしょうか?
A. 必ずしも原因が腰にあるわけではありません。
A:お尻が痛い、太ももが痛い、膝が痛い、ふくらはぎが痛いなど腰より下の部位に痛みや痺れがあると『腰が原因ですね』『ヘルニアですね』と言われることが多いようですが、原因は腰にある事は少ないかもしれません。
そのような症状の方に限って、腰が痛くない方が多いのも頷けます。
そしてヘルニアの有無は、MRIを撮影する事で初めてわかります。レントゲンには映る事はありません。MRIを撮影せずにヘルニアと言われた場合は、一喜一憂しない様にする事が賢明です。
Q:腹筋と背筋を鍛えれば改善するの?
A. すべての腰痛に有効なわけではありません。
腹筋や背筋のトレーニングもそうですが、TVや雑誌などに掲載されている腰痛治療法が必ずしもすべての症状当てはまるわけではありません。万人に聞く薬はないのと同じで、万人に効果のある腰痛治療法もないと考えます。試してみるのは良いかもしれませんが、痛みが強くなってしまったり負荷が強い場合はすぐに中止した方が良いでしょう。
また、腹筋・背筋のトレーニングを勧める理由としては、腰椎には肋骨が付着しておらず腰の筋肉により負担が掛かってしまう人間の解剖学的特性があるためです。これは首の頸椎においても同様のことが言えます。『肋骨がない分、筋肉が頑張りすぎてしまう』その為に鍛えた方が良いのは間違いではないでしょう。『なる.整骨院』では、腹筋は鍛えても良いけど必ず終わったら伸ばしてください、と説明しております。現代の方のお腹は、『長時間の座位・猫背』が原因で縮んでいます。縮んでしまっているお腹をより鍛えるだけでは、反り腰を助長しより腰痛が強くなるかもしれないと考えています。何か新しいセルフケアや予防を始める際は、お身体のチェックを含めて我々にご相談下さい。
妊婦さんのうつ伏せ治療も可能です
当院で使用しているクッションは、海外では当たり前の様に使用されているうつ伏せ可能なクッションです。なかなかうつ伏せが出来ないと言われている妊婦さんにはとっても喜ばれます。
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